不正だったり、良くないことがきっかけとなって、いい方向に転換するためにはという話です。
毎日、ニュースを見ていると不祥事は絶えません。
信じられないようなイジメがあった某県の教師だったり、不正経理が発覚した液晶大手だったり、本当に切りがありません。
こういうニュースを見て思うのは、これがきっかけとなって、同じようなことが起こらないのかということです。
今回は、そんな企業にとっての過ちがもたらすことについて考えてみます。
結論:組織が大きくなると、良くないマインドが染み付く
不正が起こった後
例えば、不正経理について考えてみましょう。
何らかのきっかけ(税務調査というケースが多い)で、経理担当が不正に現金を着服していたことが明らかになります。
そういった時には、金額の大小にもよりますが、調査委員会が設置され、詳細なことが調べられます。
大きい会社であれば、類似の例がないかを様々な事業所でチェックすることになります。
最終的なレポートには、再発防止策が記載されます。
こういう仕組みで再発を防止しますという感じです。
さて、この会社がこの後もう一度、不正経理を起こすことがあるでしょうか。
不正経理ではなくても、コンプライアンス違反だったり、不祥事を起こすかは2つの視点があると思います。
また過ちを繰り返してしまうケースと、もう一つはそれがきっかけとなって統制が取れている会社となるかです。
過ちを繰り返すケースもたくさん例がありますが、三菱自動車のリコール隠しのケースなどがあります。
一度の失敗を活かせず、また失敗してしまったのです。
この要因としては、組織が大きいというところにあるのではと思います。
組織には脈々と受け継がれてきた社風であったり、マインドがあります。
そういった部分を変えるのは中々難しく、これぐらいまぁいいかというように不正に対しての許容が生まれてしまうのではと推測します。
経営者も同様で、大企業の場合、サラリーマン経営者が多く、自分の代だけ上手くいけばいいというように考えてしまうのではないでしょうか。
これは東芝のケースからも、このことが言えると思います。
これが創業者であれば、同じ不正は起こさないという意識がより強いのではと思います。
また、小さい組織であれば、改善がより簡単であることは明白です。
まとめると、大企業でサラリーマン経営者の場合、当事者意識が低くなってしまう可能性があり、不正がまた起こる可能性が考えられる。
小さい企業や創業者がいれば、再発防止を危機感を持って考えることができるとなります。
そもそも論として、不正が起こるのは過ちを起こした人が悪いのではなく、それが可能になる仕組みを放置したトップが悪いと思うのです。
不正経理にしても、当然ながら経理担当が責められるべきです。
しかし、それ以上に、仕組みの改善というのがメインであるべきなのかなと思います。
こういった不正ですら、AIによって未然に防がれていく世の中になっていくとは思いますが、大切なのは仕組みを変えることだと思います。
そのことにトップが気づいていないのならば、その会社の未来は暗いと言えるのかもしれません。
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過ちを繰り返さないために必要なのは、従業員が経営者の気持ちで考えることも大事だと思います。
しかし、トップに必死さがなければ、従業員の気持ちが無駄になってしまうでしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。