識学にちょっとだけ興味がある経理マンが、識学の本の感想を書きます。
元々、識学という会社は何となく知っていたのですが、キープレイヤーズの高野氏の動画でより深く(と言っても導入レベルですが)知りました。
その時の記事はこちら
www.finance-accounting-value.com
組織論に興味があったこともあり、識学の社長安藤広大が出されているとある本を購入してみました。
今回はその本の要約と感想を書いていきます。
結論:社長向けではあるが、非常に面白かった
伸びる会社は「これ」をやらない!
この本では識学の考え方が書かれており、社長や管理者の行動がどうあるべきかということが書かれています。
自分は社長でもマネージャーでもないですが、識学の考え方について興味があったので読んでみることにしました。
読んだ感想の結論は、とにかくなるほどと納得しました。
まずは、この本の要約です。
序章:組織は誤解や錯覚に満ちている
組織運営の問題は誤解と錯覚から生じる
社員から好かれたいなら社長を辞めるべき
Chapter1:社長は現場に近すぎてはいけない(社長の役割)
組織運営には明確なルールが必要
社員が10~15名なら社長が全てをマネジメントしても良いが、それ以上なら権限移譲
社員に愛社精神を期待するな
経営理念は社員全員が理解する必要はない
Chapter2:社長は部下の「がんばっている姿」をほめてはいけない!(評価基準)
社員のモチベーションを上げる必要はない
評価基準を定義し、プロセスは評価しない
正しい評価を繰り返すことで、正しく成長する
Chapter3:社長は部下から上司の評価を聞いてはいけない!(組織づくり&組織運営)
当たり前のルールを守れない人は、組織の一員として認めない
社長と社員という、直属の上司を飛ばしたコミュニケーションは不要
管理者が他部署の部下のサポートをすることは意味がない
モチベーションという言葉は使わない方がいい(モチベーションは勝手に本人が設定するべきもの)
Chapter4:社長は部下のやり方に口を出してはいけない!(マネジメントルール)
プロセスの管理は意味がないので、結果を見る
説教は時間の無駄、これからどうするかだけ考える
感情で動く部下は勘定で動かなくなる、だから感情は組織運営の敵
Chapter5:会社に合わせることができない人材を雇い続けてはいけない!(人材採用&育成)
自己評価する思考は危険
過去に曖昧な評価基準で評価されたり、明確な評価制度がないと、自己評価が成立する錯覚を起こしてしまう
新卒社員に入社した瞬間から、会社を評価する立場から会社から評価される立場になることを自覚させる
部下を納得させることは不要
Chapter6:社長は部下と二次会に行ってはいけない!(社長の行動ルール)
社長は社員と同じ場所で勤務すべきではないし、飲み会なども行かない方が良い
社長は社内で孤独な存在になるべし
感想
ほんとうに頷ける内容ばかりでした。
識学は、組織というのはこうあるべきという理論なのですが、識学の通りにしたいと感じました。
自分が社長になるなら、識学の教えに従って経営したいとさえ思いました。
ただ、平社員が実践というのは難しいとは思います。
自分の会社の社長がこの本を読んで考え方を変えるということは、現実的ではないでしょう。
ただ、個々の話としては、非常に明確で面白いと感じました。
評価の部分やモチベーションの辺りは、これから気をつけてみようと特に心に残りました。
この本の中には、恐らく再現性というキーワードは出てこなかった印象ですが、識学を学べば、成功に近づくのではと思います。(一定の再現性があると思います。)
安藤社長はTwitterも活用されていて、「自社の悪口を言う社員はおかしい、只の悪口ばかり言うならその会社は辞めるべき」みたいな趣旨のことをツイートされていて、確かにと思いました。
同じようなことはマコなり社長も話されていて、やはり同じような部分が大事なのだと思います。
動画版はこちら
ここまでお読みいただきありがとうございました。