freeeは使ったことのない経理マンが語ります。
ネットニュースを見ていると、freeeの実質10倍値上げの記事を見つけました。
なぜ実質なのかと言うと、今まで使えていた機能が今度から、高価格帯のプランでしか使えないようになるため、プランを切り替えざるを得ないということです。
freeeは使ったことはありませんが、今回はこの値上げについて語ります。
結論:結局は需要と供給なので、freeeの判断が悪いとは思わない
freeeとは
そもそもfreeeとは何かというと、freee株式会社のクラウド会計ソフトです。
会計ソフトはインストール型とクラウド型に分けることができ、未だインストール型が主流で7~8割を占めるようです。
そして、クラウド型でシェアが多い順で、弥生会計、マネーフォワード会計、freeeのようです。
そんなfreeeが値上げを発表して話題になっています。
こちらにはネガティブな内容ばかりが並んでいます。
一方、違う角度からの議論もあります。
値上げの内容としては、今までよく使われていた配賦機能などがプロフェッショナルプランでないと使えないということのようです。
詳細については公式ページをどうぞ。
値上げは嫌われる
私が見た限りでは、ユーザーからは値上げに反対する声しかないように見えました。
これは当たり前の話ですが、自分がユーザーでも値上げはされたくないです。
しかし、前も記事で書きましたが、株主視点で見ると値上げもまた違う見え方になります。
値上げがそのまま受け入れられるとすれば、間違いなく企業の収益は増えます。
売上=顧客×単価
なので、単価を上げて、顧客数の減少が一定であれば、結果として売上は増えます。
もちろん、この変更によって、弥生会計やマネーフォワードに大量に移行されては、売上が減少する可能性もあります。
当然ながら、価格の値上げは企業の中で慎重に議論してからの判断なのでしょう。
結果として、どうなるかはまだまだ分かりません。
炎上の意味?
少し話はズレますが、近頃とにかくSNSによる炎上が多数起こっています。
このfreeeに関してはそうでもないのかもしれませんが、炎上の効果というのが業績にヒットするレベルなのかは疑問です。
当然、炎上の程度にもよるのでしょうが、炎上のハードルが下がっているというか、些細なことで炎上しているような気がします。
その中には、ただ騒いでいるだけの人も一定いるのではないかと思います。
つまり、ただ騒ぐだけということが増えて、一方の声だけが故意に大きくなっているような気がするのです。
炎上というものは、その場だけで、次のfreeeの決算を見て会員数がどうなっているかを確認する人は少ないでしょう。
なんなら、会員数が減っていたら「ほら見たことか」と騒ぎ、逆に増加していれば黙る、そんなことさえ起こりそうです。
依存するからこその反発
itmediaの記事にもあるように、サブスクモデルというのは、始めは安く売ってそこから値上げをするようです。(ネットフリックスが例に挙がっています。)
だからこそ、freeeも今まで赤字だったわけで、それを収益化しようというのが意図でしょう。
www.finance-accounting-value.com
freeeに依存すればするほど、このような値上げに驚くことになります。
いつでも移行を意識していれば、これだけ値上げされたら他社を使うという意思決定もできるのではないでしょうか。
本来もっと高いものを安く使っているという、ある種の感謝(?)とそのものの価値を測定するという意識が大事なのかもしれません。
需要と供給というありきたりな言葉ですが、値上げが本当に受け入れられないとすれば、他社のサービスを使うなり、自分でやり方を考えるなり、方法はきっとあります。
freeeユーザーではないので、少し路線は違うかもしれませんが、これが私の考えです。
日本一わかりやすいクラウド会計ソフトfreee活用術: ~クラウドんぶり会計のすすめ~ (ビジョナーズ文庫)
ここまでお読みいただきありがとうございました。