日経新聞の記事で、会計士はAIは脅威ではないと考えているとありましたが、正にその通りだと思うという話です。
Twitterで紹介されていた、日経の記事についての考えを書きます。
記事では、企業の財務諸表を監査する立場である公認会計士への、AIに関するアンケートを紹介しています。
会計士の考えに自分も同調しますという話です。
結論:経理の仕事も、会計士の仕事も自動化されるのはまだ時間がかかる
該当の記事と要約
今回紹介するのは、下記の記事となります。(有料記事です。)
記事の要約
- 現役の会計士1,019人にアンケート
- AIに脅かされると考えるのは、30歳未満でも3割前後
- AIを使った監査でも、最後は人の手が残る
- 会計士の年収が1,000万を超える割合は、30歳代で42%、40歳代で64%
- かつて監査法人に勤めていた会計士で、5年以内の離職は50%、10年内だと87%
感想
まず、アンケートの前半と後半で話が大きく変わっています。
AIに脅かされることはないというのは、私も同じ考えです。
以前も似たような記事を書いていますが、業務の一部はAI化やRPA化されるとは思います。
www.finance-accounting-value.com
それでも、人の手が残るのは間違いありません。
企業の財務諸表が適切かどうかを監査するのが公認会計士です。
監査六法という分厚い本に、会計ルールがひたすら書いてあるので、これをAIに読み込ませてある程度は判断ができると思います。
それでも、人の手が残ると考えるのは、会計士の仕事は年収がある程度高いからです。
アンケートの後半部分にもあるように、会計士は高年収と言っていいレベルです。
AI化がどの業界でも進んでいくのは間違いありませんが、そのスピードは差があると思います。
速く進んでいくのは、恐らく低賃金の仕事になると思われます。
会計士出身の方のキャリア
少し脱線しますが、会計士の方のキャリアについてちょっとだけ。
私は会計士でもありませんし、友人にも会計士の方はいないので、かなり想像の部分が大きいですが。
会計士を辞めて事業会社(いわゆる普通の会社)に転職するケースが多いのではないでしょうか。
会計士出身の方は会計の知識もありますし、エクセルを使いこなしていて、ほとんどの方が仕事が速いです。
Big4出身なら、大きい会社の経理担当やマネージャーになれる可能性があると思います。
中小企業やベンチャーでも、CFOなどのポジションもあるでしょうし、キャリアの選択肢は豊富なイメージです。
監査法人内で昇進を目指すなら、業務執行社員(パートナー)が目標になるのかもしれません。
自分が担当する会社の四半期報告書や有報に、パートナーとして自分の名前が載るのはすごいよなぁ~と思います。
選択肢が豊富な会計士が、完全にAI化されるのは、早くても20年後とかなのではと思ったりします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。