会社経営に必要なのはキャッシュという話です。
突然ですが、赤字上場という言葉を聞いたことがありますか。
企業の利益が出ておらず、マイナスになっている状態を赤字といいますが、これは当然良くないサインです。
毎期、黒字を続ける企業が良い企業です。
しかし、赤字だとしても、企業は上場することができるのです。
今回はそんな赤字上場についてと、会社経営で重要なものを語ります。
結論:赤字であっても上場はできる、キャッシュがないと倒産する
赤字上場と聞くと…
赤字で上場と聞くと何となくおかしいと思ってしまうのではないでしょうか。
多分、自分も経理とか株について知らなければそう思っていたでしょう。
会社というのは黒字なのが、いいというのは明らかなので、そうではないのに上場できるというのが意外なのだと思います。
厳密に言うと、赤字でも上場できるのは、ベンチャー中心のマザーズという市場です。
一番、優秀とされているのが東証一部で、その次の中堅どころが集まっているのが東証二部となります。
そして、ベンチャー向けのマザーズとジャスダックがあります。
ベンチャーがマザーズに上場する場合、赤字でも上場が可能です。
最近の例で言うと、Chatworkが赤字で上場しています。
Chatworkの場合は、厳密には直前期までが赤字で、進行期(当期)の2Qが黒字となっています。
ルールとして認められているのは、なぜかというと、成長性があると判断しているからだと思います。
今は赤字だけど、将来的には黒字になってより大きくなるというビジョンがあるからでしょう。
赤字上場ベンチャーの見極め方なんて記事もあります。
黒字倒産
そして上場・非上場に関わらず、黒字だとしても倒産するケースというのがあります。
それが現金が枯渇するケースです。
現金がなくなって倒産する場合には、様々な要因があるとは思いますが、代表的なものとして仕入先への支払ができなくなるということがあります。
基本的に売上を作るためには、仕入れが必要となります。
その仕入れたものを売ることで、利益が出ることになります。
売上(売掛金)がすぐに回収できればいいのですが、企業間の取引の場合、売掛金にはサイトがあって、例えば120日後に入金するということになります。
しかし、同時に仕入先への支払いも必要となるので、その支払と入金のバランスが必要になるわけです。
このバランスが悪ければ、入金までに支払いが必要となってしまい、資金がなくなる可能性があるのです。
もちろん、資金が足りなければ一時的に銀行から借入をすることも可能です。
しっかりと利益が出ている会社なら、銀行としても借入してほしいでしょう。
しかし、借入にも限度があるため、最終的には仕入先への支払いが出来ずに倒産するというケースが発生するのです。
そう考えると、赤字か黒字かというのは、一時的な話であって、それよりもBSのキャッシュが豊富にあるかということも企業を見る上で重要な点なのです。
大切なのは、自分の頭で考え理解することで、情報を見極める能力なのかなと思います。
情報ばかり溢れている時代なので、発信している人にも意図があるということを理解しないと、知らず識らずに間違った方向に誘導されているということもあるのかなと感じます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。