経理マンが勝手に考える、社長の年齢の話です。
ふと思ったのですが、上場会社の社長の年齢と在任期間ってどれくらいが適正なんだろうと。
今回は、そんなテーマで書いてみます。
新卒で入った会社では、社長がそれなりに高齢でしたが、一切喋ったことはなく優秀だったかは不明です。
結論:年齢は65歳、在任期間は7年くらい
上場会社の社長の年齢
今回は上場会社かつサラリーマン社長(創業者ではない)に的を絞ります。
非上場なら、非公開の会社なので、何歳でも構わないと思っています。
それに対して上場企業というのは、株主が多く、より透明性が求められると考えます。
そんな上場企業の代表取締役の在任期間はどれくらいかと言うと、下記のデータがあります。
1位のライフコーポレーションの会長は創業者ではありますが、取締役として60年も勤務していて92歳です。
あくまでも個人的な意見ですが、年齢が高過ぎるのではと思います。
年功序列だとか、トップの年齢が若すぎては舐められるなどの理由が有るのかもしれませんが、これでは日本の会社の全体のレベルは上がらないのではと考えます。
そして一度社長になってからの在任期間も社長の年齢が高いほど、長いような気がしています。
もちろん、会社のトップが社長なので、自分がいつまで続けるかどうかは基本的には自分で決める訳です。
当然、社長としての役員報酬も会社の中で一番高いわけです。
長くその地位に留まれば、その分だけお金が貰えるのだから、なるべく長く期間を社長が自ら設定することでしょう。
しかし、それが会社の成長に繋がるかというとそれは疑問です。
社長の年齢が70を越えて、合理的な判断が下せるのでしょうか。
もちろん、それが優秀な経営者であれば、それも許されるでしょうが、そうでない人が、ずっと社長を続けることにはノーと言いたいです。
ちなみに65歳以上は良くないという記事もありました。
そして社長を辞めて、会長として会社に留まるのも止めてほしいです。
普通の取締役を経て代表取締役社長になって、さらに代表取締役会長になるというのは、若手からすれば、何やってんのと思いたくなります。
これを社会の公器と呼ばれる上場企業で行うのは間違っていると思います。
これはプロ経営者と呼ばれる松本晃氏も語っていました。
www.finance-accounting-value.com
経営とは?
そもそも経営というのは、目標があってそれが達成出来なければ、トップを辞任するくらいの覚悟が必要だと思うのです。
その期間としては、代表ではない取締役の期間を含め7年あれば十分ではないでしょうか。
自らの利益に拘泥するのではなく、会社の利益を考え行動すべきです。
そうは言っても日本ではトップがいつまでも経営を続けている企業が多いように感じます。
この要因としては、先程も書いたように年功序列というのも一因だと思います。
長い間、会社に貢献してようやく手にした代表取締役の座なので、手離したくない気持ちも強いでしょう。
じゃあどうするかと訊かれると回答は難しいです。
結局のところ、株主が社長を決めることになります。
自らが株主にならない限り、この構造を変えることはできません。
スチュワードシップ・コードなどでは、企業統治のあり方を語ってはいるものの、これが浸透するかは微妙な気がします。
それでも声を上げることを諦めてはいけないのかなと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。