発生主義と現金主義という言葉を食費から考えてみようという話です。
経理マンとして仕事をしていて、知った言葉として発生主義と現金主義という対となる言葉があります。
一度理解すれば、なるほどという感じですが、初めて聞いた時にはクエスチョンマークという感じでした。
本日はこの言葉の紹介を、食費計算というテーマから考えます。
この記事で発生主義と現金主義が理解してもらえれば、嬉しいです。
結論:普通の食費計算は現金主義から計算している
食費ってどうやって計算する?
私は、手帳に食費を管理していて、8月の食費は約27,000円でした。
これをどうやって計算しているかというと、1ヶ月分のレシートを電卓で合計して算出しています。
食費にドラッグストアで買った日用品を含めるかとか、外食分はどうするのかなど、細かい計算方法は議論の余地があるかもしれません。
ただ単純な計算として、スーパーで買った食料品を足していくというのが普通なのかなと思います。
例えば、10日毎にスーパーに行くとして、
- 10月10日に12,000円
- 10月20日に9,000円
- 10月30日に10,000円
ならば、10月の食費は31,000円となります。
これはスーパーに支払った金額だけで計算するので、現金主義と考えられます。
しかし、この考え方にも厳密ではない点があります。
例えば10月末に買った10,000円分の食料ですが、これは11月の食事分も含まれている可能性があります。
例えば缶詰であれば、10月に購入して、実際に食べるのは1月というケースもあるでしょう。
引っ越しをして冷蔵庫が空っぽならば、調味料などを購入してその月の食費は増える可能性があります。
そこで登場するのが発生主義という考え方です。
これは食費の例で考えると、食事毎に計算していくという方法です。
11月1日のメニューがカレーなら、人参1本30円+玉ねぎ1個30円+肉300円分+カレールー半箱分100円=460円というように計算します。
この計算を続けて、合計したものがその月の食費となるわけです。
これなら、スーパーでまとめ買いしても、食事毎に計算するので、正確な数字になるわけです。
欠点はめんどくさいということです。
調味料などが特にそうですが、1本300円のドレッシングを何円分使ったなんて計算するのは、面倒です。
これを30日やっていくのは、個人的には無理かなぁと思います。
以上が発生主義と現金主義の考え方となります。
それぞれで考え方が違うので、食費の金額も変わってきますが、食費の場合は現金主義で簡単に計算する方法が主流なのかもしれません。
ちなみに会社の経理では、現金主義というのは認められないケースがありますので、経理の仕事では発生主義がメインと言えるでしょう。
ただ、1回あたりいくらという風に考える事自体はいいことかなぁと感じます。
数値化することによって、意外と割高かもと思えることもあるでしょう。
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大事なのは、選択肢を考えた上で、選択するということなのかもしれません。
無意識に選択していては、思考停止状態とも言えます。
それが脳にとっては楽なのでしょうが、たまには違う考え方も学んで実践してみてもいいのかもしれません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。