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【経理あるある】経理部内でよく使われるフレーズ3選を経理マンが紹介

【経理あるある】経理部内でよく使われるフレーズ3選を経理マンが紹介

【経理あるある】経理部内でよく使われるフレーズ3選を経理マンが紹介

これを覚えておくと、あるあるとなれる魔法の経理部で出てくるフレーズを解説します。

本日は経理部でよく出てくるけど、一般的には知名度が低いと思われる言葉を紹介します。

これから経理で働かれる方は是非、覚えておきましょう。

そうでない営業の方でも、経理の方と接する時に出てくる可能性が非常に高い言葉なので、押さえておけば業務がスムーズです。 

私も経理マンになるまで、こんな風に使ったことはない言葉ばかりです。

是非、参考にして頂ければと思います。

結論:3つのフレーズで経理部内の会話にスムーズに入ろう

①それって「織り込み済み」? 

まずは、織り込み済みという言葉です。

もちろん、新聞チラシなどの織り込みとは違います。

これはとある費用などが、計画や見込みに既に含まれているかという意味で使われます。

例えば、とある会社へのコンサルの手数料として500万円が発生することが判明したとします。

その費用が、計画や見込みに含まれていないことがよくあります。

つまり計画を作る段階などで、本来はその費用を予算に入れておくべきだったのに、それを忘れていたということが起きます。

そういった費用は、毎年発生するのではなく、スポット的(今回限り)に発生するので、計画に入れ忘れてしまうのです。

ちなみに計画や予算ってそもそも何?という方はこちらをご覧下さい。

www.finance-accounting-value.com

自分も経理をやっていて、とある費用を計画に入れ忘れて冷や汗なんてことがありました。

そういった費用が織り込まれていないと、どうなるかというと、単純に予想よりも利益が減ってしまうということです。

ここで注意したいのが見込みの概念です。

計画の進捗として、こうなりそうという見込みというものがあります。

計画にはその500万円が含まれていないが、見込みには含まれているというパターンがあります。

そういった意味で織り込み済みかを確認することが重要となるのです。

 

②インパクト

続いて2つ目がインパクトという言葉です。

インパクトとはその名の通り影響です。

経理が作る決算書では、大きく財務三表と表現される重要なものがあります。

  1. BS(貸借対照表):企業の財務状態を見る、ある地点における資産や負債などが表現
  2. PL(損益計算書):企業の利益の大きさが分かる、1年など特定の期間における成績を表す
  3. CF(キャッシュフロー計算書):会社の血液とも言える現預金の流れを説明した資料、企業のお金の出入りは営業・投資・財務のいづれかに分類される

さて、インパクトというと、これはPLのインパクトを示すことがほとんどです。

企業の取引は簿記の仕訳によって表現されますが、1つの仕訳でBS/PL/CF全てに影響を与えることもあります。

しかし、例えばPLだけにしか影響のない仕訳もあることにはあります。

色々な影響はあるけど、まず大事なのはその取引によってどんなPLに対する影響があるかということです。

例えば、先程の例のように500万円の費用を計上しなければならないと気が付いた場合、PLに与えるインパクトは500万円です。

もっと細かく言うと、PLのインパクトは売上ではなく利益に対してのインパクトという意味で使うことが多いです。

利益がどれだけ上がる or 下がるという意味で「その仕訳のインパクトってどれくらい?」というように使います。

これから経理として働く方は、入れ忘れていた仕訳などを入れる際には利益に対するインパクトも合わせて上司に説明すると、より丁寧な仕事と言えます。

 

③行って来い(往って来い)

最後が行って来いです。

もちろん、研修などに行けという意味ではありません。

一言で説明するなら、相殺と同じような意味で、言い換えワードが多い言葉でもあります。

余談ながら私が相殺という言葉を知ったのは、小学生の頃のゲームの「ぷよぷよ」でした。

ぷよぷよにおける相殺というのは、一方が繰り出した技を、対戦相手が同じような技で返して、結果何も起こらないということです。

経理における行って来いも、とある仕訳を入れて、さらにもう一つ仕訳を入れたら結果、何も入れていない状態と同じになったというように使います。

例えば、先程の500万円の費用の伝票を入れて、その後過去の別の伝票が間違っていて、490万円費用を上げすぎていてそれを修正したら、ほぼ行って来いです。

さっきのインパクトと合わせて、「行って来いになってインパクトはほぼありません」なんて表現も出来ます。

似たような言葉として、入り繰りとかテレコ(関西圏)なんていう表現もあります。

これは例えば、本来手数料で上げるべき仕訳が、間違えて家賃で計上していたとします。

これは科目の間違いだけなので、勘定科目を変えればそれでお終いです。

販管費という費用の中での間違いに過ぎないので、利益も変わりません。

こんな感じで、結果変わりませんでしたという時に、行って来いと表現しますが、私も社会人になって初めて聞きました。

金融や証券などでも使うようで、例えばドル円が最初105円だったのが110円まで円安になったけど、結果105円まで戻ってきた。

こんな時にも行って来いと表現するようです。

他にもトントンやプラマイゼロとも言い換えが可能です。

 

まとめ

本日は経理あるあるとして、経理部内でよく使われるフレーズを3つ紹介しました。

まとめると、

①織り込み済み:計画や見込みで想定していたかどうかを確認するワード

計画には含まれていないが見込みに含まれている場合などに注意

②インパクト:主にPL(損益計算書)に対する影響額のことを指す

仕訳の入れ忘れはよくある、入れる際には影響額も合わせて伝えるのがベター

③行って来い:結果、変化なしということ

利益に対してのインパクトもないなど、影響とセットで使われることもある

相殺、入り繰り、テレコ、トントン、プラマイゼロなどと同義

 

経理の省略用語なら、まだ分かりやすいのですが、これらは分かりにくいフレーズと言えるでしょう。(例えば、建設仮勘定をけんかりならまだ分かる)

バッチリこの3つを理解しておくと、経理通にもなれるかもしれません。


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ここまでお読みいただきありがとうございました。