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【短信】経理マンが考える決算短信の見方とルール

 

経理マンが考える決算短信の見方とルール

【短信】経理マンが考える決算短信の見方とルール

現役経理マンが、決算短信の見方とルールについて説明します。

みなさん、決算短信ってご存知でしょうか。

決算短信とは、上場企業の決算のハイライトに当たるものです。

転職や新卒の就職活動で、志望先が上場していれば、必ず会社のHP等に情報を出しています。

本日は、そんな決算短信の見方とルールについて語ります。

結論:実績と来期予想の売上と営業利益、業績修正のルールを理解すべし

 

決算短信と有価証券報告書

決算短信と似たものとして有価証券報告書(有報)があります。

この二つの違いは、とりあえず短信の方が早く出るという理解でOKです。

3月決算の企業であれば、短信は45日以内(5月15日)までに開示が必要ですが、有報は6月の終わり頃でOKです。

決算短信はとりあえずの数字が中心で、有報は細かな情報まで載っていると考えると分かりやすいと思います。

 

従って、業界研究や転職・就職活動では短信よりも有報の方が、より理解しやすいかもしれません。 

有報以外にも、決算ハイライトみたいな形でパワーポイントが作成される会社もあるので、こちらの方がさらに分かりやすいです。

 

決算短信のポイント

今回は、ISPの朝日ネット(証券コード:3834)の決算短信を例に紹介します。

asahi-net.co.jp

決算短信には、財務諸表が含まれるので、PL/BS/SSなどが含まれます。

決算短信の1ページ目には、サマリーとして売上や利益、キャッシュフロー・配当・来期予想などが書かれています。

忙しい人は、このサマリー部分の売上高と営業利益を見れば良いです。

朝日ネットの19年3月期(18年4月~19年3月)の売上高は97億39百万円で、これは前期比4.3%のプラスです。

営業利益は12億69百万円でこれは前期比50.5%と大幅増となっています。

そして来季の予想は売上高は105億円、営業利益は16億円とさらに成長する予想となっています。

営業利益というのは、会社の本来の実力を示していると考えられます。

経常利益には受取配当金や為替差損益という、変動要因があります。

当期純利益は最終的な利益を指しますが、ここにも税金という変動要素があります。

ということで、売上高と営業利益が前期よりも伸びていれば、ひとまず安心といったところです。

 

業績予想の修正

もう一つ押さえておきたいのは、業績予想の修正のルールです。

朝日ネットは、来期(19年4月~20年3月)の予想として売上、利益についてそれぞれ数値を出しています。

公表の基準として、売上高なら10%以上の増減、営業利益・経常利益・当期純利益なら30%以上の増減があると判断できる場合は、それを開示する必要があります。

朝日ネットの場合で考えると、売上高なら105億を予想としているので、94.5億以下・115.5億以上となる見込みになった時点で開示が必要ということです。

もちろん、売り上げが予想と10%に満たない増減でも、業績予想の修正は可能です。

 

しょっちゅう、利益の上振れ・下振れで業績予想の修正をする企業は予想の精度が低いと捉えられてしまうので、来期予想は慎重に出す必要があります。

あまりにチャレンジングな目標でもダメだし、弱気過ぎてもダメです。

経理(経営企画)の腕の見せ所かもしれません。

 


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ここまでお読みいただきありがとうございました。