利益度外視の話をTwitterで見て、後からあ~となった話です。
少し前にとある動画をYouTubeで見かけました。
なるほど、面白い話だな~と思っていました。
その後Twitterで、似たような話が出ていました。
恐らく動画の方が、そのストーリーを参考に作られたものだったのでしょうが、先に動画を見ていたこともあり、印象に残りました。
だから、今回は利益度外視で飲食店を経営している方と、その周辺の競争について考えてみようと思います。
結論:大事なのは視点と、最大多数の最大幸福
激安ワンコイン食堂
その激安ワンコイン食堂は、群馬県にあるようです。
店主は83歳のおばあちゃんです。
ちなみに、私が先に動画で知ったのは、こちらの動画です。
就職活動をしている人に参考になる動画をアップロードされている、Fさんの動画です。
ストーリーは異なりますが、話の本質は似ていると思います。
脱線しますが、Fさんの証券会社のリアルさを描いた動画はすごく面白かったです。
脱線はここまでにして、激安食堂の話に戻ります。
激安食堂は、おばあちゃんが経営していて、安さが売りの食堂です。(もちろん安いだけではないです)
なんと一人で経営しているらしく、500円で色んなおかずとご飯が食べ放題みたいなお店です。
当然ながら、経営としては毎月赤字のようです。(人が来れば来るほど損が膨らむ)
それでも、ボランティア感覚でやっているし、年金があるから別にいいというのが店主の主張で、正にやりたいからやっているという感じです。
元々この方は、57歳で日本一周を原付きでしたらしく、その時に助けてもらったのでその恩を返しているそうです。
問題はどこに?
消費者目線からすると、夢のようなお店です。
群馬の桐生市にあるそうで、駅からもそんなに遠くないとのこと。
自分も近くにそのお店があったら、一度は行ってみたいなと思います。
そう考えると、はっちゃんショップは正に素晴らしいお店なのですが、これが周辺の飲食店にとってはそうではないということなのです。
はっちゃんショップは赤字でもいいというレベルなので、強い競争力を持っています。
しかし、周辺の飲食店を出そうとしている人は黒字を目指すでしょう。
黒字を目指すということは、提供するメニューの値段をそこまで下げることができないということなのです。
だから、周辺の飲食店からすると、強力すぎるライバルとなるわけです。
Twitterでこれが拡散されていて、議論が起こっていました。
- ボランティアでやってるから別にいい
- おばあちゃんだからOK
- 周辺のお店からすると困る
などなどありました。
消費者の目線なら嬉しいけど、ライバルとして考えると嫌ということでしょうか。
個人的には別にいいでしょと思います。
ただ色んな視点で考えることは大事かなと。
昔、世界史の授業だったかで学んだのは、ベンサムの最大多数の最大幸福という考え方です。
これはかなり雑に要約すると、できるだけ多くの人に幸福を与えようという考えです。
はっちゃんショップの例で考えると、
- はっちゃんショップがあることで嬉しい人(お客)
- はっちゃんショップのライバル
このどちらかが多いかを考えることもできるでしょう。
恐らく、お店を利用しているお客さんの方が多いのではと思います。
この視点で考えると、お店は続けることが、みんなの幸せになるとなります。
当然ながら、このおばあちゃんのお店が日本の法で問題なのであれば、何らかの罰が与えられるのでしょうが、そんなことはないので、今まで続いているのでしょう。
周辺に飲食店を出そうとする時は、こういったことも考えて出店するのがベターということかもしれません。
しかし、初めは赤字みたいなお店はよくあるような気もします。
赤字の状態でお客を一定数集めて、後から少し値段や量を変えるとか普通の戦略な感じです。
今回、少し調べて、はっちゃんさんが57歳で日本一周したということを知りました。
何でも、ニュースからもう少し踏み込むと、別の見え方があるということなのかもしれません。
群馬には行ったことがありませんが、群馬に行ったら是非訪問してみたいと思った経理マンでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。