現役経理マンが、毎月のリアルな残業時間について語ります。
経理歴7年の経理マンが、毎月の残業時間を書いていきます。
36協定で定める残業時間も各社ばらばらでしょうし、もちろん同じ経理であっても、仕事内容や業務処理能力によって残業時間は変動すると思いますので、あくまでも参考程度にということでお願いします。
経理に配属されてどれくらい残業するんだろうという方や、もっと残業を減らしたいという方のために書いてみます。
結論:上場会社の時は月平均約40時間、上場会社の子会社で月平均20時間
大事なのは36協定の残業時間上限
残業時間の時間は36協定によって、規定されます。
もちろん、これを超えてしまう場合は、違反となってしまうわけで、これを超えないことがひとつのラインと言えるでしょう。
詳しい説明は下記のサイトに任せます。
要約すると、
- 36協定は全ての会社に必要
- 1年間で360時間の残業が上限
- ただし、特別条項で720時間にすることが出来る
- 特別条項があっても、月に45時間以上の残業ができるのは6ヶ月間
- 1ヶ月の上限は100時間
新卒で入った会社でも特別条項により、残業時間の上限が設定されていました。
経理マンのリアルな残業時間(上場企業)
経理で上場企業の四半期決算の開示の部分などに関わるなら、3ヶ月に一回は忙しい月になる可能性があります。
自分の場合は、四半期決算の時の残業時間は約80時間で、80時間を超えそうになると上司から残業はしないように言われました。
四半期決算と予算策定のタイミングが、残業時間が多くなる傾向がありました。
本決算の場合はその翌月も忙しかったです。
3月決算だったので、以下のような感じでした。
- 4月・5月(本決算)
- 7月(1Q四半期決算)
- 9月(下期予算)
- 10月(2Q四半期決算)
- 1月(3Q四半期決算)
- 3月(来期予算)
正確な残業時間の記録は残していませんが、年間で多ければ500時間くらい残業していたかもしれません。
月当たりの残業時間は42時間くらいです。
そしてこの数字には、ちょびっと残業は含まれていません。
例えば、18時が定時だとして18時40分に帰った場合、私は40分の残業は付けていませんでした。
会社によって暗黙のルールは様々ですが、こういうのも残業時間として申請しないと正確な労働時間は分かりません。
ということで、実態はもう少し多かったかもしれません。
上場企業の子会社編
残業時間が多かったこともあり、転職して残業時間は減りました。
上場会社の子会社ということもあり、四半期決算や計画策定の時期は通常の月より残業時間が増えましたが、それでも多い時で月40時間程度だと思います。
もちろん、会社の規模と経理部の人員数によるところもあるので、一概には言えませんが、親会社よりも子会社の方が、業務量は少ない可能性が高いです。
残業時間との戦い
また、経理の場合、基本的にやることが決まっているので、四半期決算を何度も経験すれば、この業務はこうした方がより早くなるということが分かってきます。
従って、普通に考えれば経験を積むことで残業時間が減っていく傾向にあるのかなと思います。
しかも、今は働き方改革やRPAなどでルーティンワークが減っていく可能性があるので、経理の残業時間は恐らく減っていく方向でしょう。
もちろん、経営陣の頭が硬ければ、不要とも思えるほどの細かい計数の資料を要求される可能性はありますし、古い考え方の人なら、残業時間が多い人を評価するかもしれません。
そういう時でも、どうやったら作業時間を短くできるかは意識しておきたいところです。
残業時間が長ければ、確かに残業代も増えるので、一時的にはいいことに思えますが、やはり残業時間が長くなると肉体的・精神的に疲弊するので、オススメはできません。
そうならないためには、企業選びの時から、働く人の環境を整備する意識があるかや、経営において重視する指標が明確かなどの視点がいいと思います。
KPIをしっかりと絞りこんでいる企業を探すのは、開示されている情報が少なく難しいかもしれませんが、そんな企業が理想かもしれません。
残業多くて辛いわ~なんて言う社会人にはなりたくないよなぁと思います。
動画版です。(初期の動画は色々と不備がありますが、ご容赦下さい)
ここまでお読みいただきありがとうございました。