「20歳の自分に受けさせたい文章講義(古賀 史健)」の感想を紹介します。
有名なブロガーであるマナブさんが推薦されていた本の感想を。
マナブさんのTwitter
2012年に発売され、7年が経過していますがこの本は素晴らしい。
なぜなら文章の書き方についての説明が非常に分かりやすく、この本の型にそって書けば伝えたいことが伝えられると思うから。
以下にこの本の要旨と特に納得したポイントを記載。
20歳の自分に受けさせたい文章講義のポイント
①ガイダンス
話し言葉と書き言葉は異なっている。うまく話せる人でもうまく書けるとは限らない。書くことは考えることであり、思考のメソッドである。
書こうとするのではなく翻訳する。翻訳することで1.再構築、2.再発見、3.再認識が生まれる。
②リズム
文章はリズムで決まり、リズムは論理によって決まる。
1.句読点は1行に少なくともひとつは入れる
2.改行は5行あたりをメドに
3.漢字とひらがなのバランスを意識(漢字だけでは理解しにくいし、ひらがなばかりだと読みにくい)
音読すると「読点の位置確認」、「言葉の重複の確認」ができる。
断定は強力なので、使う時にはしっかりした論理が必要。
③構成
構成として一般的なのは序論・本論・結論の3本立てである。
序論は客観的、本論は主観的、結論は客観的とすると分かりやすい。
ブログなどの日常文では、文章の導入として3パターンある。
1.インパクト優先型
2.寸止め型
3.Q&A型
論理的な文章は以下のようになっている。
主張→理由→事実(事実→主張→理由となってもよい)
構成は可視化できるよう図にしてもよい
④読者
あらゆる文章には読み手がいる。
10年前の自分、特定のある人のどちらかをイメージするとよい。(多数派に向けての文章はイメージが難しい。なぜなら多数派は多種多様であるから)
説得させると思うのではなく、納得させることを目指す。
人は他人事には興味がないので、自分の仮説を読者に一緒に検証してもらう気持ちで。
起承転結ではなく、起転承結を目指す。起の部分で、自分の主張とは真逆の一般論を提示し、転でひっくり返すイメージ。
⑤編集
推敲という言葉ではイメージがわかない。映画の編集作業と思い、いらない部分をカットしていく。
書き始める前の編集として、何を書かないかを決める。
書き終えた後の編集は、過去の自分との対話である。もったいないは禁句である。読者は作者の苦労なんて知ったことではない。
「が」を多用して、文章を長くしては分かりにくくなってしまう(正に自分の文章!)
文章を読んで映像が思い浮かぶかをテスト。
いい文章が書けるかは、才能の有無ではない。
本当にいい本だなぁと思った。社会人が職場で文章を書く際にも十分に参考になる内容。
そしてブロガーにものすごく参考になる、間違いない!
※断捨離するので、一部追記
野菜ジュースとオレンジジュースの違い
野菜ジュースは足し算であり、オレンジジュースは引き算である。
良い文章は引き算であるべきなので、オレンジジュースを目指す。
ここまでお読み頂きありがとうございました。