先日、ヤフーに下記の記事があった。
記事の言っていることの一部を取り上げれば正しいが、主張はよくわからなかった。
昨日の記事に書いた(20歳の自分に受けさせたい文章講座)の考えに従って考えてみたい。
www.finance-accounting-value.com
※記事の作成者である石渡嶺司氏を否定するための文章ではないのであしからず。
該当の記事は以下からご確認頂きたい。
まず、この問題の発端はwakatte.TVという学生にインタビューする動画を中心にアップロードしているYouTuberである。主に動画出演するのは2名で、いづれも進学塾である武田塾の講師であるようだ。
先日wakatte.TVは法政大学第一志望者ゼロ説として、入学式に法政大学の生徒を馬鹿にするようなインタビューするという趣旨の動画をアップロードし、炎上した。(動画の高評価が1,500に対し低評価が1万)
そして、そのことを受けて石渡嶺司氏は
武田塾講師、大学侮辱の不適切動画を投稿~武田塾が合格を宣伝する一方で(石渡嶺司) - 個人 - Yahoo!ニュース
という記事を作成。それに引き続き上記の「令和に注意したい~」を作成した形である。
まず、wakatte.TVの動画は私も不愉快に感じたし、このような動画を公開するべきではなかったと思う。
石渡嶺司氏の主張はこうである。
主張:wakatte.TVの両氏は20代である。
就活セクハラの大手企業社員も20代である。
20代でもまともなYouTuberもいるが、企業は20代リスクを認識するべき
主張のポイントは題名にもある通り、企業は20代リスクを認識するべきという点である。
理由:就活セクハラの大手企業社員も20代ということを挙げている。
事実(?):20代でもまともなYouTuberもいるとして2名を挙げている。
就活セクハラの大手企業社員も20代であることは事実だし、セクハラなんて言語道断である。
しかし、20代リスクの定義があまりに曖昧ではないだろうか。
20代という共通点があることは分かるが、あまりに論理として飛躍しているように感じる。大林組(建設会社)、住友商事(商社)、武田塾(教育)とそれぞれ業種も違うし、起こしてしまったことの内容も同一ではない。
wakatte.TVを批判したYouTuberが2人いるから、20代でもまともなのかというところも論理的であるとは思えない。
そして記事の最後ではこう締めくくっている。
この20代リスクは、いったい、何が原因か、あるいはすぐれた対策を実施している企業・団体はどこか、などは正直申し上げてまだ未取材です。
それはそうだろうとしか言えない。なぜならここでいう20代リスクがあまりに漠然としているから、取材さえできないだろうから。
このように主張→理由→事実ということを意識すると、文章が読み進めやすいということは分かった。しかし、もちろんこの構成になっているからといって納得できる文章とは限らない。自分の文章については、日々意味を考えて書いていきたい。