3/10に受験した試験結果が到着、結果は不合格!
試験の振り返りと勉強のポイントについて記載していきます。
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①試験の振り返り
第24回のビジネス会計検定試験1級
受験者数は211名、合格者62名、合格率は29.4%(前回の合格率は22.3%なので若干の易化)
1級の合格基準はマークシート100点、論述100点の200点中の140点以上、ただし論述は50点以上であることが条件。
平均点は120.4点で、私の点数はそれ以下の113点笑
マークシート59点、論述54点でどちらも平均に届かず。
②公式テキストの論点
以下、不合格になった人間の解説となります。
出題分野としては下記の6つで、それぞれの論点を公式テキストのページボリュームとともに記載します。
1.ディスクロージャー
会社法→「計算書類」と金融商品取引法→「有報・決算短信」の区分、IRなど
テキストの対応する箇所の記載ボリュームも少なく30Pほど
2.財務諸表項目の要点
- 損益計算書(PL)
- 貸借対照表(BS)
- 連結キャッシュフロー
- 株主資本変動計算書
それぞれについての内容確認。
こちらも30Pほどの記載。
3.財務諸表の作成原理
- 金融商品(デリバティブ、ヘッジ会計など)
- 棚卸資産(評価方法など)
- 固定資産と減損
- 繰延資産と研究開発費
- 引当金と退職給付
- 純資産
- リース会計
- 税効果
- 会計上の変更および誤謬の訂正
- 連結財務諸表注記と連結附属明細表
- セグメント情報
- 企業結合・事業分離
それぞれのポイント。
論点も多岐にわたり、170Pもある。
4.財務諸表分析
- 概念フレームワーク
- 会計基準
- 内部統制
約40Pほどの記載。
5.企業価値分析
- 分析の視点と方法
- 収益性の分析
- 生産性の分析
- 安全性の分析
- 不確実性の分析
- 成長性の分析
約80P
6.総合問題(論述の企業分析)
- 企業価値評価のフレームワーク
- 割引キャッシュ・フロー法による企業価値評価
- 資本コストの概念
- エコノミック・プロフィット法による企業価値評価
- 乗数アプローチによる企業評価
- これからの企業価値評価
約30Pの記載。
③勉強のポイント
経理マン(特に上場企業であればなお)におなじみの論点も多いです。
しかし、範囲が多岐にわたっているので、ある程度のテキスト学習が必要な方が多いのではないでしょうか。
実務で採用していない方法なども当然あるので、いい勉強になります。
鍵となるのは記述部分で、過去問を繰り返し解く時に、きちんと実際に腕を動かして書くことが大事だと実感しました。
実務で経理をやっている人であれば、1級からスタートするのもありだと思います。
経理をやっていない人にとっては、いきなり1級から受けるのは難しい内容かもしれません。ただ、1年に1回しか1級は開催していないので、3月に受験すると決めてしっかりと取り組めば十分に合格はできると信じます。
まとめ
前回の記事でも似たようなことを書いたように、ビジネス会計検定では、「財務諸表を分析し、安全性や収益性などの企業状況を把握する能力」を見る試験です。
経理以外の営業の方は、簿記検定よりもビジネス会計検定を受験した方が、勉強になるのではないかと考えます。
ちなみに簿記検定1級の実受験者数は、7,588名とビジネス検定の約36倍と、かなりの差があります。
知名度はマイナーではありますが、挑戦することで得られる知識も多いと思います。
社会人の方には是非ビジネス会計検定の受験もオススメします。
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