ホームページがあって、会社概要ページもあるのに、なぜ資本金の記載がないのかを勝手に考えます。
最近、多くの会社が自社のウェブサイトやホームページを所有しています。
上場企業であればIR情報があるので、無いほうが珍しいです。
中小企業でも集客を目的として、自社のサイトを作成しているケースが増えています。
そんなサイトをいくつも見て、疑問に思ったことが今回のテーマです。
記事の最後にYouTubeの動画もあります。
結論:資本金が小さいから記載していないと思われるが、記載すべき
ウェブサイトの会社概要には何を記載する?
今回は中小企業の自社のウェブサイトが主題です。
ウェブサイトはあるけど、会社概要がないというパターンは少ないです。
会社概要ページというのは、その会社がどんな会社かという自己紹介の場とも言えます。
会社概要という名前でなくても、何らかの形で何をやっている会社かという記載はあるでしょう。(企業情報など)
どのような項目が記載されているか、自分の会社の参考にしようと思い調べてみたことがあります。
特に多い記載の項目として、以下の7つがあります。
- 代表者名
- 事業内容
- 会社名
- 会社設立年月日
- 資本金
- 所在地
- 連絡先(電話メールなど)
この中で、資本金の額を記載していない会社が意外とあります。
資本金は大きければ大きいほど良い?
昔は株式会社なら1,000万円、有限会社であれば300万円からしか作れなかった株式会社ですが、現在(2006年から)は1円から株式会社を作ることができます。(有限会社は制度上なくなった)
資本金というのは会社の初期の体力と言えます。
だから、1円でも会社は作れますが、作ってもすぐに体力がなくなります。
株式会社であれば、登記に20万円以上かかります。
つまり資本金が20万円以下の会社なら、資金が尽きることになります。
もちろん、それでゲームオーバーではありません。
しかし、どうせ資金が必要なのだから、一定の金額以上を資本金とするべきです。
資本金の平均としては300万円らしいです。
1,000万円以上に設定すると、かかってくる税金が増えるので、まずは多くて990万円でスタートするパターンがあります。
資本金はRPGで例えるならHP(ヒットポイント)でしょう。
これが無ければ、すぐに倒れてしまいます。
資本金は大きければ大きいほど良いですが、それが全てではありません。
資本金の額を記載しないのは?
資本金の額をサイトに記載しない理由は、資本金が小さいからだと思われます。
勝手な感覚ですが、100万円未満だから書きたくないという思いではないでしょうか。
先程の例なら、HP不明な会社です。
以前なら、株式会社なら1,000万円、有限会社なら300万円という縛りがありました。
つまり、資本金を記載していなくとも、最低で1,000万なり、300万円はあるということが分かったわけです。
しかし、今は資本金の額は自由です。
だから、1円でも会社は設立できますし、それを隠すことだって可能です。
決算公告にはBSを出す必要があるので、そこには資本金の額も記載されます。
会社には決算公告を公開する義務もありますが、これは罰則がないようなものなので、出さなければ資本金の額は外部には漏れません。
信用されるのか?
私の意見は、資本金が小さいからと言って隠すべきではないです。
私はこんな会社ですというページなのに、HPを隠しては信用されないでしょう。
それほど資金がない中で起業したでもいいと思います。
そのありのままを出した方が、信用されると思います。
資本金が小さすぎるなら、資金を貯めて増資するという選択だってあります。
設立から何年も経っているのに、資本金の記載がない会社は規模がかなり小さいのだろうと思ってしまいます。
もしくは、ビジネスに対して慎重過ぎて、投下する資金がかなり小さいのかなと邪推してしまいます。
ちなみに会社概要なのに、代表者名の記載がないサイトもあります。
こんな会社は、資本金の記載がない以上に信頼できません。
開示すべき点は開示した方が、安心につながると思います。
これからは、オープンな会社が信頼されていくと考えます。
自信がなくて隠したくなる気持ちも分かりますが、どうせなら前のめりで倒れましょう。
リテラシーが大事
それでもそれなりに多くの会社が資本金を記載していません。
それは、別に資本金を書かなくても気にする人が少ないとも言えるのかもしれません。
つまりリテラシーの問題も存在しているとも考えられます。
小さい会社のホームページを見て、会社概要があるのに資本金の記載がない場合は、少し注意すべきとも言えるかもしれません。
もしも、記載を忘れているだけなら、早目に追記した方がいいのではないかと思う経理マンでした。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。