大阪代表の履正社高校の優勝に終わった、甲子園の101回大会を部員数などと勝利の関係についてちょっとだけ分析。
初めに、データ分析のド素人の戯言ですので、ご容赦ください。
今年の夏は、昨年に続き大阪の高校が優勝ということで幕を閉じました。
めちゃくちゃ面白い決勝戦でしたが、全48試合を部員数で見るとどうか。
ちょっとだけエクセルを使い、確認してみました。
部員数の記事はこちら
www.finance-accounting-value.com
結論:甲子園では部員数が多いほど強いが、何とも言えない差
部員数が多いほど強いのか?
甲子園の全48試合を、部員数という視点でまとめたのが下記の表です。
No. | 日程 | 試合目 | チーム | 部員数 | スコア | チーム | 部員数 | 差 | 勝者 | 10名以上の差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1回戦 | 第1 | 誉 | 62 | 0 - 9 | 八戸学院光星 | 100 | -38 | 多 | 多 |
2 | 1回戦 | 第2 | 神村学園 | 61 | 7 - 2 | 佐賀北 | 55 | 6 | 多 | |
3 | 1回戦 | 第3 | 石見智翠館 | 111 | 4 - 6 | 高岡商 | 73 | 38 | 少 | 少 |
4 | 1回戦 | 第1 | 霞ケ浦 | 89 | 6 - 11 | 履正社 | 83 | 6 | 少 | |
5 | 1回戦 | 第2 | 静岡 | 41 | 1 - 3 | 津田学園 | 81 | -40 | 多 | 多 |
6 | 1回戦 | 第3 | 旭川大 | 69 | 0 - 1 | 星稜 | 77 | -8 | 多 | |
7 | 1回戦 | 第4 | 立命館宇治 | 73 | 1 - 0 | 秋田中央 | 60 | 13 | 多 | 多 |
8 | 1回戦 | 第1 | 智弁和歌山 | 36 | 8 - 1 | 米子東 | 35 | 1 | 多 | |
9 | 1回戦 | 第2 | 藤蔭 | 80 | 4 - 6 | 明徳義塾 | 103 | -23 | 多 | 多 |
10 | 1回戦 | 第3 | 前橋育英 | 80 | 5 - 7 | 国学院久我山 | 66 | 14 | 少 | 少 |
11 | 1回戦 | 第4 | 富島 | 48 | 1 - 5 | 敦賀気比 | 77 | -29 | 多 | 多 |
12 | 1回戦 | 第1 | 花巻東 | 98 | 4 - 10 | 鳴門 | 49 | 49 | 少 | 少 |
13 | 1回戦 | 第2 | 仙台育英 | 104 | 20 - 1 | 飯山 | 67 | 37 | 多 | 多 |
14 | 1回戦 | 第3 | 沖縄尚学 | 72 | 4 - 5 | 習志野 | 80 | -8 | 多 | |
15 | 1回戦 | 第4 | 高松商 | 71 | 4 - 6 | 鶴岡東 | 102 | -31 | 多 | 多 |
16 | 1回戦 | 第1 | 関東一 | 82 | 10 - 6 | 日本文理 | 104 | -22 | 少 | 少 |
17 | 1回戦 | 第2 | 熊本工 | 110 | 3 - 2 | 山梨学院 | 94 | 16 | 多 | 多 |
18 | 2回戦 | 第3 | 岡山学芸館 | 89 | 6 - 5 | 広島商 | 135 | -46 | 少 | 少 |
19 | 2回戦 | 第1 | 筑陽学園 | 70 | 3 - 5 | 作新学院 | 96 | -26 | 多 | 多 |
20 | 2回戦 | 第2 | 近江 | 106 | 1 - 6 | 東海大相模 | 90 | 16 | 少 | 少 |
21 | 2回戦 | 第3 | 中京学院大中京 | 91 | 4 - 3 | 北照 | 75 | 16 | 多 | 多 |
22 | 2回戦 | 第4 | 明石商 | 111 | 4 - 3 | 花咲徳栄 | 156 | -45 | 少 | 少 |
23 | 2回戦 | 第1 | 宇和島東 | 40 | 3 - 7 | 宇部鴻城 | 60 | -20 | 多 | 多 |
24 | 2回戦 | 第2 | 聖光学院 | 119 | 2 - 3 | 海星 | 71 | 48 | 少 | 少 |
25 | 2回戦 | 第3 | 智弁学園 | 61 | 8 - 10 | 八戸学院光星 | 100 | -39 | 多 | 多 |
26 | 2回戦 | 第4 | 高岡商 | 73 | 4 - 3 | 神村学園 | 61 | 12 | 多 | 多 |
27 | 2回戦 | 第1 | 履正社 | 83 | 7 - 3 | 津田学園 | 81 | 2 | 多 | |
28 | 2回戦 | 第2 | 立命館宇治 | 73 | 3 - 6 | 星稜 | 77 | -4 | 多 | |
29 | 2回戦 | 第3 | 明徳義塾 | 103 | 1 - 7 | 智弁和歌山 | 36 | 67 | 少 | 少 |
30 | 2回戦 | 第4 | 国学院久我山 | 66 | 3 - 19 | 敦賀気比 | 77 | -11 | 多 | 多 |
31 | 2回戦 | 第1 | 鳴門 | 49 | 5 - 8 | 仙台育英 | 104 | -55 | 多 | 多 |
32 | 2回戦 | 第2 | 習志野 | 80 | 5 - 9 | 鶴岡東 | 102 | -22 | 多 | 多 |
33 | 2回戦 | 第3 | 関東一 | 82 | 6 - 5 | 熊本工 | 110 | -28 | 少 | 少 |
34 | 3回戦 | 第1 | 岡山学芸館 | 89 | 0 - 18 | 作新学院 | 96 | -7 | 多 | |
35 | 3回戦 | 第2 | 東海大相模 | 90 | 4 - 9 | 中京学院大中京 | 91 | -1 | 多 | |
36 | 3回戦 | 第3 | 明石商 | 111 | 3 - 2 | 宇部鴻城 | 60 | 51 | 多 | 多 |
37 | 3回戦 | 第4 | 八戸学院光星 | 100 | 7 - 6 | 海星 | 71 | 29 | 多 | 多 |
38 | 3回戦 | 第1 | 履正社 | 83 | 9 - 4 | 高岡商 | 73 | 10 | 多 | 多 |
39 | 3回戦 | 第2 | 星稜 | 77 | 4 - 1 | 智弁和歌山 | 36 | 41 | 多 | 多 |
40 | 3回戦 | 第3 | 仙台育英 | 104 | 4 - 3 | 敦賀気比 | 77 | 27 | 多 | 多 |
41 | 3回戦 | 第4 | 関東一 | 82 | 7 - 6 | 鶴岡東 | 102 | -20 | 少 | 少 |
42 | 準々決勝 | 第1 | 八戸学院光星 | 100 | 6 - 7 | 明石商 | 111 | -11 | 多 | 多 |
43 | 準々決勝 | 第2 | 中京学院大中京 | 91 | 6 - 3 | 作新学院 | 96 | -5 | 少 | |
44 | 準々決勝 | 第3 | 仙台育英 | 104 | 1 - 17 | 星稜 | 77 | 27 | 少 | 少 |
45 | 準々決勝 | 第4 | 履正社 | 83 | 7 - 3 | 関東一 | 82 | 1 | 多 | |
46 | 準決勝 | 第1 | 明石商 | 111 | 1 - 7 | 履正社 | 83 | 28 | 少 | 少 |
47 | 準決勝 | 第2 | 星稜 | 77 | 9 - 0 | 中京学院大中京 | 91 | -14 | 少 | 少 |
48 | 決勝 | 第1 | 星稜 | 77 | 3 - 5 | 履正社 | 83 | -6 | 多 | |
21 | 27 | 多 | 32 | 22 | ||||||
少 | 16 | 14 |
ちなみに下記のサイトを使って、はてなブログ用にエクセルから変換しています。
以下の事実が分かります。
- 先攻と後攻は、 先攻の勝ちが21で後攻が27と意外に拮抗
- 部員数だけ考えると、部員数の多いチームが勝ちとなったのが32試合で、少ないチームが勝ったのは16試合と、3分の2の確率で部員数が多いチームが勝っている
- ただし、部員数が10名以上差がついているケースだけに限定すると、部員数の多いチームが勝ちとなったのが22試合で、少ないチームが勝ったのは14試合と若干部員数が多いチームの勝率が下がる(67%→61%)
- 一番部員数の差があったのは、明徳義塾(103名)vs智弁和歌山(36名)の67名
試合数だけなら、部員数が多いチームが勝つ可能性が高かったようです。
ただし、10名以上というくくりなら、若干部員数が多いチームの勝率がダウンしました。
決勝戦の履正社と星稜はともに80名前後の部員数で、これは全出場チームの平均的な部員数(81名)に近い数字でした。
少数精鋭チームの頑張りを見ると、1回戦では智弁和歌山(36名)と米子東(35名)の少数精鋭対決を制し、2回戦では大人数の明徳義塾(103名)を倒した智弁和歌山でしたが、準優勝の星稜に3回戦で敗れました。
大所帯の花咲徳栄(156名)と広島商(135名)は2回戦でそれぞれ敗退となっています。
こういう観点で見てみると、また違った楽しみ方があるのかなと感じました。
甲子園の良かった試合
単純に観戦して面白かった試合を5つ紹介して終わりたいと思います。
①星稜vs履正社(決勝)
文句なしに面白かった決勝戦です。
星稜の奥川君が連続四球でランナーを溜めてしまい、そこから履正社の井上君の逆転ホームランには痺れました。
最後は、途中から登板した履正社の岩崎君にもタイムリーが出て、試合が決まったかなと感じました。
星稜のスローガンの必笑も、すごくいいなと思い、決勝での奥川君のスマイルも癒しでした。
②高岡商vs神村学園(2回戦)
鹿児島押しという理由で選出しています。
神村学園のキャッチャーで、主将も務める松尾将太君の笑顔が印象的でした。
最後は、高岡商のエラーから一打同点のチャンスではありましたが、本当にどちらが勝つか分からない好ゲームだったと思います。
③明石商vs宇部鴻城(3回戦)
10回裏の明石商のサヨナラスクイズが印象的な好ゲーム。
狭間善徳監督のガッツポーズも、また印象的でした。
公立校の躍進にもワクワクしました。
破れた宇部鴻城もいいチームで、本当にあと少しでした。
④星稜vs智弁和歌山(3回戦)
これまた延長での決着。
タイブレークの攻防は、手に汗握る展開でした。
決着がサヨナラホームランというのも、劇的な幕切れでした。
⑤習志野vs鶴岡東(2回戦)
春のセンバツ準優勝の習志野を鶴岡東が破った試合。
8回の攻撃がターニングポイントでした。
習志野も、逆転するのではという期待感があり、ブラスバンドの後押しも良かったです。
これ以外にも、 智弁学園vs八戸学院光星、関東一vs熊本工、東海大相模vs中京学院大中京、関東一vs鶴岡東など素晴らしい熱戦でした。
振り返ると本当に面白い試合ばかりでした。
来年の春のセンバツや夏の甲子園も楽しみですね。
履正社おめでとう!星稜ありがとう!
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) August 22, 2019
どちらも明日からが大事やで!
星稜出身のサッカー選手、本田圭佑氏の言葉もいいですね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。