貿易実務検定の合格のポイントと、経理実務との関係を語ります。
株式会社ホワイトコンサル代表取締役の寺畑勇人です。
本日は、貿易実務検定について語ります。
メーカー経理から商社経理に転職したのがきっかけで、貿易実務検定を勉強・取得することに。
私はC級とB級を取得しました。 (3年前くらいに併願ではなく、1個ずつ取得しました)
結論:貿易実務検定は英語がキーポイント
貿易実務検定
私が受験した貿易実務検定C級とB級の配点について紹介します。
C級は下記のような配点です。
貿易実務 150点
貿易実務英語 50点
合計200点で、160点以上(8割)が基準点
B級は下記のような配点です。
貿易実務 150点
貿易実務英語 100点
貿易マーケティング 50点
合計300点で、210点以上(7割)が基準点
貿易実務検定は比較的合格率の高い試験です。
直近5回の平均合格率は、C級66.1%、B級53.0%です。
私も1回で、どちらも取得することが出来ました。 (勉強時間は計測していませんが、基本的に過去問をやっただけです)
合格のために大事なこと
ポイントは2つです。
①過去問が重要
どの資格試験でも過去問は大事で、貿易実務検定も例外ではありません。
過去の問題とほぼ同じ問題が一部出ます。
5回の過去問のセットが公式から発売されているので、これをやるのが近道です。
選択式の正誤問題などは、間違っている選択肢はどこが誤りかを理解して進めればより有効と思われます。
②英語が大事
貿易の書類関係は英語での記載が多いです。(Invoice、Shipping Instructions、B/L等々)
そのためか、貿易実務検定でも貿易実務英語というセクションがあります。
私は、英語の部分で高得点を取って、貿易実務の失敗をカバーしました。
この貿易実務の英語は、常識で問題が解けるものがあります。
例えば、地球温暖化は大した問題ではないみたいな、誰が見ても間違いみたいな選択肢があったりします。(実際は英語で表記されている)
貿易実務英語とは言うものの、それほど関連性はないようにも思える問題なので、純粋に英語が得意な人なら高得点を取れるはずです。
そして英語があまり出来ない人も他の部分を頑張れば、合格できるような全体の難易度だと思います。
私は大阪在住で、受験場所は新大阪の河合塾の校舎でした。
受験層は若い大学生(専門学校生)もいて、少しびっくりでした。
経理に役立つ?
正直、特には役に立たなかったと思います。
貿易商社で働く周辺知識としては、多少は役に立ったかもしれません。
例えば、インコタームズってたくさんあるけど、自社で使っているのは限定されると思います。
これは簿記でも同様ですが、処理の方法はたくさん知るよりも、自社で採用しているものをきちんと理解することが大事です。
やはり実務で分からないことは、実務のプロに訊いた方がより深い理解になるような気がします。
私も分からないことは、貿易実務をされている方にどんどん訊いて、理解していった印象です。
初めて商社に転職するという経理の方なら、一冊本を読んでおくぐらいでいいのではないでしょうか。
その会社で、貿易実務検定受けたほうがいいということであれば、取得というスタンスをオススメします。
B級は合格率約50%ということで、それほど評価もされないのかなと思います。(商社の経理に転職したいので、勉強してましただっだら多少はプラスかなと)
ここまでお読みいただきありがとうございました。