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【メタ思考】経理とスポーツ審判の共通点?メタ思考トレーニングが面白い

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メタ思考トレーニング

メタ思考トレーニング発想力が飛躍的にアップする34問(細谷功)

2020年一番面白かった本として紹介したのは、具体と抽象のトレーニングという本でした。

www.finance-accounting-value.com

この本が面白かったこともあり、著者の別の本も読んでみたくなりました。

本日はそんなメタ思考トレーニングという本を紹介します。 

こちらも非常に面白く、自分自身の考え方のクセを直してくれるような本でした。 

経理とスポーツ審判の共通点は何か?のように問題形式で学ぶことが出来ます。

もちろん、これを読んだだけで思考が劇的に変化するとは断言は出来ませんが、学びになる本なのは間違いないです。

結論:共通点を探すが、一般化し過ぎるのはNG

本の基本データ

この本は2016年にPHPビジネス新書から出版されたものです。

著者は細谷功氏で、コンサル会社で働いてた経験を持つ方で、確かに読みやすい文章を書くのが上手いなと感じます。

本の長さは240ページほどで、サクサクと読むことが出来ます。

問題形式で答えはありますが、それが全てではないと書かれています。

以下、独自要約です。

はじめに 

メタ思考とは、大切な概念である。

何故なら、様々な物事を「一つ上の視点から」考えてみることが重要だから。

メタ思考には3つの意味

  1. 無知の知に気づく重要性
  2. 思い込みや思考の癖から脱する
  3. 創造的な発想が可能になる

第一章:ウォームアップ編

私たちはすべて自分中心にしか物事を考えることが出来ない(貸した金は覚えているが、借りた金は忘れるなど)

メタの視点は、自分の特殊性を排除し、自らを客観視することから始まる

大抵の人は「言っていること(=自分が見ている世界)」と「やっていること(=他人から見えている世界)」が違う

この差が小さい人ほどメタ思考が上手と言える

 「顧客の気持ちになれない職業は?」→例えば、男性の産婦人科医

 メタ思考のための2つの方法

  1. 「なぜ?」を用いる「Why型思考」
  2. 抽象化により遠くのものをつなげる「アナロジー思考」

第二章:Why型思考のトレーニング

問題に対してのアクションは2つ

  1. 具体的にどうやってやるかというHow思考
  2. なぜそれをやるかというWhy思考(→メタ思考)

5W1Hは、Why以外は具現化のための疑問詞である

When→いつ?、Who→誰が?など

Whyで考えると戦略で考えることが出来る、Howは戦術

Whyだけが繰り返すことが出来るが、Whenなどは1回で終わり

このようにWhyは上位目的を考えることになり、顧客の心の声に繋がることがある

 

上司などからの依頼は目的や背景が省略されていることがあるが、そういった時でもWhyで考えればその依頼のやり方が変わってくる

「数字のことしか語れない」のは実は思考停止

「数字に訴える」ことはアイデア貧者の最後の拠り所(誰でも理解できる⇔思考が止まっている人でも理解できる)

 

人間は他人のことは一般化するのが得意だが、自分は特殊であると思いたがる

 

会議などは手段が目的(会議をすることが目的)となっていて、会議の上位目的が忘れられていることが多々ある(※自分も会社員の時に、無駄な会議だなぁと思うことがよくあった)

それを防ぐための策

  • なぜのなぜ?を考える
  • アクションの上位目的はその先のTo Be(状態)を実現すること
  • 調査や分析で終わるのではなく、その先にどうするのか?を考える

 

競合はどこか?を考えるだけでもメタ思考になる

 

第三章:アナロジー思考のトレーニング

アナロジーとは似ているものから借りてくる(類推) 

パクリとは具体的なレベルでの真似であり、アナロジーは抽象的であるという違い

アナロジーはパターン認識、共通点を見出す抽象化と、具体的な例と結びつけて考える具体化を含む

アナロジーの弱点はぶっ飛んだ飛躍があること、ロジックには強固な繋がりがある

アナロジーは「状況証拠」で「物的証拠」ではない

 

翻訳で言うなら意訳がアナロジーで、反対語は直訳

具体と抽象を往復することが大事で、そのギャップが大きいほど良い

アナロジーの学びには謎掛けが良い(相撲と掛けて花見と解く、その心は?「せきとり」が必要)

 

具体例:回転寿司が成功した理由は?

他の食品ではダメなのか?→成功要因を抽出することが抽象化

回転寿司は顧客側のニーズ、お店側のニーズどちらも満たしている(両者の視点に立つ)

 

身の回りで考える(※ネタバレになるので一部隠しています)

「信号機」と「特急の停車駅」の共通点→「◯◯することはあるが、△△は少ない」

「ポイントカード」と「パスワード」の共通点→「◯◯視点で、△△視点が無視されている」

バイキングを例に◯◯化が出来ないかという視点を持つ→なぜバイキング形式が人気があるのか?成功要因を考える→似たようなことが出来ないかを考える

経理とスポーツ審判の共通点→守りの仕事なので、◯◯した時に責められる

プロセス型とコンテンツ型の職業→演じる側(プロセス)と台本を書く側(コンテンツ)

 

第四章:ビジネスアナロジーのトレーニング

一般化のレベルは「なるべくその2つならではの共通点を探す」

「タクシー」と「土産物屋」の共通点→ヒントは顧客属性

機能とニーズの関係

最初はニーズが先行して機能が追いつかないが、いづれ機能がニーズを追い越して、例えばリモコンに使わないボタンが増えるなどの弊害がある

「あんなものは~ではない」という否定は破壊的イノベーションの可能性がある (常識は簡単に変化するし、今は変化の激しい時代なのでなおさら)

あしかがフラワーパークは入場料が時価、さらに特徴を考えると顧客にとっての価値(=花)によって決定される

例えば、飛行機の格安チケットは顧客が少ないからやっているという提供主視点で、あしかがフラワーパークとは逆

リープフロッグ型発展→技術などが一世代飛び越えて新しいものへ移行する

例えば、東南アジアではATMが日本以上に浸透している、日本では銀行窓口があったから新しいものへの移行が阻害される

リアルタイムの混雑率も把握出来る時代

 

メタ思考を鍛えるために

  1. 自分に「ツッコミ」を入れる、メタ思考が得意な人は自虐ネタが得意
  2. 何でも疑ってみる
  3. 共通点の探し方→パーティーでの初対面の人との共通点探し→その会場の他のほとんどの人には当てはまらないが、当事者の2人にあてはまるレベル(毎朝水を飲むは普通で過度に一般化、これが黒酢なら共感を生む)

 

メタ思考は永久に不滅、AIに取って代わられることはない

最後の使いみちは、「暇つぶしのために自分で仕事を作り、自分で実行する」という仕事づくりゲームなのかも

感想など

本当に例が分かりやすく読むのが楽しい本でした。

一番、面白いと思った表現はあんなものは~ではないという否定がイノベーションに繋がるというものです。

SNSなどでもこういった否定を見かけますが、そこにはイノベーションの可能性があるというのは確かになと思いました。

もちろん全てがそうではないにせよ、常識があっという間に変化する時代です。

自分自身にわずかばかりの知識があることが、逆に視点を狭くしているというジレンマ。

こういった否定を見たら、そこに可能性があると考えるようにし、抽象化(成功要因)を日々研究しようと思います。 

 

具体と抽象のトレーニングでも出てきたかなという表現もあり、2冊を読むと非常に勉強になりました。

マコなり社長の動画がきっかけでしたし、マコなり社長が言っていることとも通じているなと感じました。

そういえば、マコなり社長も自虐ネタが得意ですし、ポケモンなどの具体例を使うのも上手です。

これも2021年最初のオススメの一冊となりました。 

 


メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 PHPビジネス新書

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。