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【就活】素材メーカー47社から働きやすい会社18社を選ぶ【YouTube動画あり】

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素材メーカー(ガラス・セメント・製紙・鉄鋼・非鉄・石油)でエントリーすべき会社

本日は、化学メーカー以外の素材メーカーと呼ばれる会社で、働きやすいホワイト企業を探します。

化学業界編はこちら。

www.finance-accounting-value.com

化学メーカーでホワイト企業ならこちら 

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今回も就職四季報総合版から、ガラス・セメント・製紙・鉄鋼・非鉄・石油など素材メーカーとして紹介される会社47社を選出しました。

全て上場会社で、この中から働きやすいホワイト企業を探すという趣旨です。 

就活時だけでなく、転職時にも役立つと思います。

是非、最後までご覧下さい。 

結論:素材メーカーもホワイトが多い

今回のルール 

まず素材メーカーとして47社を就職四季報総合版から抽出します。

今回は4つの項目で判定をします。 

この項目の上位の会社にポイントを与え、合計ポイントが多い会社が働きやすい会社であるとします。

最初の項目のみ就職四季報で調べ、その他の3つは直近の有報(有価証券報告書)から抜粋しています。

いつものことながら、HD(ホールディングス)の会社は給与の数字が高くなりますが、そのままの数値を用います。

 

①有給取得年平均

有給が取得しやすい会社が優秀とします。

前回は残業時間も入れていましたが、残業はすればお金が貰えるという点がありますが、有給は繰越が2年しか出来ず、使わないとなくなります。

有給は20日与えられて10日使われるのが、日本全体の大体の平均です。

この項目のみ四季報から抽出します。 

47社の平均は14.5日で、上位の15社の16日以上取得の会社に2ポイント、それに続く13.6日以上の会社に1ポイントを加えます。

最高は21.3日(25日付与)、一番低いのはなんと7.4日、5日間は有給取得必須と変わったので、上場企業の中でも最低レベルと言えそうです。

 

②当期純利益率

売上と当期純利益の関係を見ます。

これが高いほど、経営成績が良いと考えられ、結果として従業員の待遇改善の可能性も上がるはずです。 

なんと14社も赤字となっており、やや意外な事実でした。(商品の市況も影響しているのかも)

黒字の会社で平均を取ると4.4%で、トップは国際石油開発帝石の12.4%。

上位の15社(3.9%以上)に2ポイント、続く15社(1.4%以上)に1ポイントを加えます。

 

③平均勤続年数

次が平均勤続年数です。

勤続年数が長いほど、従業員が辞めにくい働きやすい会社です。

日本の会社の平均は12年で、47社の平均は17.3年と働きやすい会社が多くなっていました。 

トップは日本軽金属HDの26.5年というとんでもない数値、ただしHDの数値であるという点だけ注意です。 

HD以外の最低はフルヤ金属の8.1年でした。 

18.5年以上の上位15社に2ポイント、16.7年以上の15社に1ポイントを加算します。

 

④年収

最後に平均年収です。

47社の平均は738万円で、HDの会社(7社)が平均を上げています。 

トップはENEOSHDの1,130万円で、最下位は東邦亜鉛の521万円でした。

上位は石油関係の会社が多く登場し、やはり業種による高低があることが分かります。

771万円以上の15社に2ポイント、677万円以上の15社に1ポイントを加えます。

 

総合ランキング

最大8ポイントでランキングを上位から発表します。

1位:8ポイント→1社

1位の会社が1社のみあり、非鉄大手の住友金属鉱山(売上8,700億円)でした。

素材メーカーで見れば知名度も高く、知っている方も多い会社でしょう。

なんと7ポイント獲得の会社はなく、ぶっちぎりの1位と言える結果です。

 

2位:6ポイント→6社

2位は6ポイントで、6社が該当しました。

  • 住友電気工業
  • AGC
  • 太平洋セメント
  • 石油資源開発
  • 日本板硝子
  • JFEHD

電線・ガラス・セメント・石油・鉄鋼など多種多様でした。

同率の場合は当期純利益額が大きい順にしています。

 

3位:5ポイント→11社

最後に5ポイントの会社11社です。

  • 国際石油開発帝石
  • 王子HD
  • 古河電気工業
  • DOWAHD
  • 住友大阪セメント
  • 日本軽金属HD
  • 昭和電線HD
  • 出光興産
  • 富士石油
  • 日本電気硝子
  • ENEOSHD

こちらも色々な業種となっています。

売上だけなら、昭和電線HDが1,700億円と一番小さく、一方ENEOSは10兆円という巨大企業です。

この総合ランキングで紹介した18社は、年収で必ずポイントが加算されており、年収が高ければ有給取得日数、利益率、勤続年数に良い影響を与えるとも考えることが出来ます。

 

各種ランキング

最後に有給取得以外の3つの要素のトップ10だけ紹介します。(1~47位のランキングはYouTubeのコメント欄に貼ります。)

①当期純利益率トップ10

国際石油開発帝石:12.4%

東海カーボン:12.2%

フルヤ金属:11%

石油資源開発:8.4%

日本特殊陶業:7.9%

アサヒHD:7.2%

ニチアス:7%

住友金属鉱山:6.9%

日本ガイシ:6.1%

黒崎播磨:4.7%

 

②平均勤続年数トップ10

日本軽金属HD:26.5年

日本電気硝子:23.8年

日本板硝子:22.0年

昭和電線HD:21.6年

富士石油:21.6年

栗本鐵工所:21.0年

日本製紙:21.0年

ノリタケカンパニーリミテド:20.4年

JFEHD:20.4年

住友金属鉱山:19.7年

 

③平均年収トップ10

ENEOSHD:1,130万円

JFEHD:1,097万円

日本軽金属HD:1,037万円

コスモエネルギーHD:929万円

国際石油開発帝石:922万円

出光興産:911万円

石油資源開発:868万円

王子HD:834万円

住友金属鉱山:819万円

AGC:809万円

最後に今回のリストです。

 

今回の47社のリスト(当期純利益額が大きい順)

1. 国際石油開発帝石:1,236億円

2. 住友電気工業:727億円

3. 住友金属鉱山:606億円

4. 王子HD:581億円

5. AGC:444億円

6. 太平洋セメント:392億円

7. 日本特殊陶業:337億円

8. 東海カーボン:320億円

9. レンゴー:278億円

10. 日本ガイシ:271億円

11. 石油資源開発:268億円

12. 大王製紙:192億円

13. 古河電気工業:176億円

14. DOWAHD:174億円

15. ニチアス:147億円

16. 日本製紙:142億円

17. 大同特殊鋼:110億円

18. 住友大阪セメント:109億円

19. アサヒHD:98億円

20. 愛知製鋼:85億円

21. 日本軽金属HD:75億円

22. 合同製鐵:74億円

23. 黒崎播磨:64億円

24. セントラル硝子:64億円

25. 昭和電線HD:55億円

26. 日鉄鉱業:45億円

27. 淀川製鋼所:39億円

28. ノリタケカンパニーリミテド:34億円

29. 栗本鐵工所:28億円

30. フルヤ金属:25億円

31. UACJ:20億円

32. 三井金属:16億円

33. 日本コークス工業:0.3億円

34. 山陽特殊製鋼:-37億円

35. 東邦亜鉛:-184億円

36. 日本板硝子:-189億円

37. 出光興産:-229億円

38. コスモエネルギーHD:-282億円

39. 富士石油:-291億円

40. 日本電気硝子:-337億円

41. 日立金属:-376億円

42. フジクラ:-385億円

43. 神戸製鋼所:-680億円

44. 三菱マテリアル:-729億円

45. ENEOSHD:-1,879億円

46. JFEHD:-1,977億円

47. 日本製鉄:-4,315億円

 

まとめ 

本日は、 就職四季報総合から素材メーカーほか47社をピックアップし、そこから働きやすいホワイト企業を絞り込みました。

まとめると

  • 就職四季報からガラス・セメント・製紙・鉄鋼・非鉄・石油で上場会社を抽出
  • 47社が該当し、そこから18社に絞り込んだ
  • 基準は有給取得日数、当期純利益率、平均勤続年数、平均年収
  • 14社が赤字で大企業も多く、市況に左右される部分も大きそう
  • ホワイト企業も多い印象だったが、そうでない会社も当然ある

素材メーカーというと漠然としていますが、実際に調べてみるとそれほど多いわけではありませんでした。(四季報総合版に限定しているので)

就活中もこれくらい調べてからエントリーすれば、より効率的だったなとつくづく思います。

何を重視するかを考えて、その軸で比較すれば簡単に絞り込みが出来ます。

22年卒の方や転職される方の参考となれば幸いです。


非鉄金属業界大研究[新版] (業界大研究シリーズ)

 

動画版はこちら

youtu.be

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。