ユニクロの創業者である柳井正氏による、経営者になるためのノートの感想です。
以前も記事にした、株式会社divの代表取締役であるマコなり社長が推薦されていたので、柳井正氏の経営者になるためのノートを読んでみました。
www.finance-accounting-value.com
マコなり社長の動画はこちら
正直な感想としては、そんなに目新しいことは言っていないような気がしました。
本はノート形式になっていて、半期毎に振り返りができるようにセルフワークの部分があるのは、いいところだと思いました。
結論:経営者には4つの力が必要である。
経営者になるためのノートの概要
まえがきとして、このノートのコンセプトは「自分で完成させるノート」だと書かれています。
それが、書きこみがしやすかったり、振り返り用のシートがついている理由だと思います。
前書きに続き、経営者の定義と経営者に必要な4つの能力が記載されています。
経営者の定義とは、成果(約束したこと)を実現する人で、これは業績目標だけに留まらない。
また、会社の使命と成果が結びついていることが大事であると述べています。
経営者に必要な4つの能力として下記を挙げています。
①変革する力=イノベーター
②儲ける力=商売人
③チームを作る力=リーダー
④理想を追求する力=使命感に生きるもの
この4つの能力に対し、1つにつき7項ずつの説明が付随する形になっています。
一言でまとめるなら、
変革する力:上をとにかく目指す
儲ける力:期待値を意識し、成果にこだわる
チームを作る力:信頼関係が大事
理想を追求する力:お金の追及ではなく、使命感を追求せよ
ちなみにマコなり社長の動画では「チームを作る力」に焦点が当てられ、上司のあるべき姿についてコメントされています。
本の感想
感想としては、確かになるほどなぁ~とは思いましたが、結論は意外とシンプルだと感じました。
ユニクロの社員教育としては、素晴らしい教材になるんだろうと思う一方で、具体例等はあまり自分には参考にならなかったです。
ひとつ面白いと思ったのは、とにかくでかい目標を立てるという部分です。
創業当初から、人に笑われるような目標を立てていて、実際に達成したのは素直にすごいと思います。
もう一つの感想として、柳井氏はMBA(取得者)に否定的ということです。
MBAを取ってすぐに経営をやりたいという人間がいたが、それはどうかと思うというニュアンスの記載や、
「会社は誰のためのものか 」という質問に「株主」とMBAでは教えるかもしれないが、それは間違い。
柳井氏の主張は会社は「顧客」のためのものだというので、それ以外の答えはないと述べています。
この部分は、どちらが正しいかは分かりませんが、柳井氏のスタンスが見えて興味深かったです。
一度読んでみてはいかかでしょうか。
マコなり社長のDivのTECH::EXPERTはこちらからどうぞ
ここまでお読みいただきありがとうございました。