本社所在地が東京・大阪以外の化学メーカー47選
本日は、化学メーカーの本社所在地がテーマです。
東京と大阪に会社が集中しているので、それ以外の会社を就職四季報の総合版(青)と優良・中堅版(緑)から探します。
その47社についてホワイト度を調査し、紹介します。
やはり東京や大阪が本社の会社に目が行きがちですが、意外にもそれ以外の会社でも働きやすい会社はあります。
知名度が低い分、上場会社だとしても競争率も低い可能性があります。
非上場の会社は、前回のランキングに登場している会社もあります。
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是非、最後までご覧下さい。
結論:47社をホワイト度で全部紹介
抽出の条件
今回は就職四季報22年版の総合版と中堅版を使います。
業種が化学メーカーかつ本社東京と大阪以外の会社が47社見つかりました。
この47社を全て紹介します。(総合版:5社、中堅版:42社)
ホワイト企業度を5点満点で評価します。
評価ポイントは3つで、年間の有給の取得日数、平均年収、月間の残業時間です。
未回答の会社は0点として、回答している会社の上位3分の1に2点、中位の会社に1点、低位の会社に0点です。
6ポイント合計で、5点満点のランキングとします。
0ポイントと1ポイントの会社を一つ星、5ポイントと6ポイントを五つ星とし、後はポイントと星の数が同じです。
一言コメントもつけています。
同じ都道府県での順番は☆が多い順で、同率は有給取得が多い順です。
都道府県別47社(北から順)
①北海道:1社
北海道曹達:☆☆☆
ガラス大手のAGCの連結子会社、苛性ソーダなどのクロルアルカリ製品を生産。
有給取得日数が多く、決算情報を過去10年分公開している点も良い。
②群馬:1社
群栄化学工業(上場) :☆☆☆☆
売上1,000億円超の工業用フェノール樹脂に強みのあるメーカー、採用人数も多い。
平均年収も高い方で、恐らく群馬では有名な会社。
③埼玉:2社
KIMOTO(上場):☆☆☆
スマホなどのタッチパネル用のハードコートフィルムのメーカー。
有給取得がトップクラスの良さ、年収はやや低い方。
中央化学(上場):☆☆☆
樹脂製食品容器のメーカー、三菱商事の子会社。
残業時間が少ない。
④神奈川:3社
東京応化工業(上場):☆☆☆☆
半導体製造で使われるフォトレジストに強みのある会社。
年収も高く、有給取得日数も多い。
文系の採用人数は少ないが、やや倍率は低い。
川崎化成工業:☆☆☆
エア・ウォーターの100%子会社で、世界有数のトータルキノンメーカー。
有給取得日数多め、100億以上の売上があり安定性あり。
パレス化学 :☆
工業用油剤のメーカー。
タイ・マレーシアにも拠点を持っている。
採用人数は少なめ。
⑤新潟:2社
熊谷:☆☆☆
プラスチックパッケージの製造販売を行う会社。
年収は非公開ながら、残業も少ない方で、有給取得も多め。
有沢製作所(上場):☆☆
プリント基板向け電子材料に強みの会社。
上場しているものの、指標は少し物足りない印象。
⑥富山:1社
三光合成(上場):☆☆
工業用プラスチック成形品などのメーカー。
有給は取りやすいが、やや年収は低め。
⑦石川:1社
伸晃化学:☆☆
プラスチック製の医薬品の容器を製造。
有給のみの公開で、有給は取りやすいよう。
⑧福井:2社
日信化学工業:☆☆☆☆☆
信越化学の100%子会社。
有給も長く取れるし、残業も少ない、やはり親会社の安定性の力はすごい。
日華化学(上場):☆☆
繊維加工用界面活性剤でシェア。
正に平均的な化学メーカーといった指標。
⑨長野:1社
大明化学工業:☆
水道用の浄水剤の大手メーカー。
有給取得が少ないのは残念。
⑩岐阜:5社
未来工業(上場):☆☆☆
ノー残業で有名な、電設資材メーカー。
少ないながら意外にも残業はあり、有給取得日数もあまり多くはない。
ただし年間の休日が多いという噂、年収はまずまず。
リスパック:☆☆
岐阜プラスチック工業の子会社。
有給取得はこちらの方がしやすく、年収はこちらも非公開。
ムトー精工(上場):☆
プラスチック成形が主力の会社。
指標は平均的で、年収がもうちょっと高ければという会社。
岐阜プラスチック工業:☆
樹脂製品のメーカー、産業資材が柱。
年収は非公開、残業・有給は平均レベル。
三甲:☆
情報公開量が少ない、産業資材などの会社。
非上場ながら売上規模はかなり大きく、採用人数もかなり多い。
⑪静岡:1社
和信化学工業:☆
老舗塗料メーカー、木材用が柱。
有給のみの公開で、普通レベル。
⑫愛知:6社
アイカ工業(上場):☆☆☆☆
住宅建材のメラミン化粧板などを製造・販売。
全体的に指標が良い会社。
フタムラ化学:☆☆☆
包装フィルム材料のメーカー。
売上規模も大きく、有給取得も良い数字。
ナトコ(上場):☆☆☆
中堅塗料メーカー。
JASDAQ上場で年収もまずまず。
アイセロ:☆☆☆
セロファン加工からスタートし、防錆フィルムなどのメーカー。
かなり残業時間が少ないが、年収は非公開。
イノアックコーポレーション:☆☆☆
ポリウレタンフォームの会社、非上場ながら売上規模は1,800億円超とかなり大きい。
有給取得は平均レベルも、それ以外はまずまず。
倍率も規模からすると低い気がする。
竹本油脂:☆
ゴマ油に強さを持つメーカー。
情報公開の姿勢は悪く、点数がなしに。
⑬三重:2社
イーテック:☆☆☆
JSRの100%子会社で、建築・土木・産業資材用の材料などを製造。
有給取得はかなり多め、年収もまずまず。
オキツモ :☆☆☆
機能性塗料メーカー。
年収はやや低いが、働きやすそうな会社。
⑭京都:2社
第一工業製薬(上場):☆☆☆☆☆
工業用薬剤に強みのメーカー。
全て高水準で6ポイントだったホワイト企業。
三洋化成工業(上場):☆☆☆☆☆
日本触媒との合併を中止したことでも有名な、紙おむつ用の高機能性樹脂のメーカー。
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残業時間が驚異的に短い、ただし有給は平均レベル。
年収も高い。
⑮兵庫:9社
MORESCO(上場):☆☆☆☆☆
ハイテク油剤の総合メーカー。
どの指標も満遍なく良い。
丸尾カルシウム(上場):☆☆☆
その名の通り、工業用カルシウムのメーカー。
有給取得日数がかなり良い。
メック(上場):☆☆☆
電子基板向けの薬品を製造。
採用人数は少ないが、利益率の高いメーカー。
ケミプロ化成(上場):☆☆☆
添加剤に強みを持つメーカー。
残業時間は少ないが、やや年収は低い。
川上塗料(上場):☆☆☆
三井物産系塗料メーカーで、特に二輪車用塗料に強み。
残業時間はかなり少ない。
神戸天然物化学(上場):☆☆☆
有機化合物をキーに、バイオ事業も展開。
少し有給取得は少なめ。
石原ケミカル(上場):☆☆
金属表面処理剤のメーカー。
やや残業時間は多めだが、それ以外は良い。
フジプレアム(上場):☆☆
ディスプレーやタッチパネルが主力の会社。
残業は少ないが、有給と年収がちょっとオススメ出来ないレベルで低い。
赤穂化成:☆
にがりに力を持つメーカー。
残業が多めなのは心配。
⑯岡山:1社
北原産業:☆☆
プラスチックや食品容器のメーカー。
残業時間は少なめ、年収は非公開。
⑰広島:4社
戸田工業(上場):☆☆☆☆☆
酸化鉄メーカーでTDKと資本業務提携。
指標はどれも優秀で6ポイント満点。
ヤスハラケミカル(上場):☆☆☆☆☆
2部上場のテルペン化学品メーカー。
残業も少なく、有給取得日数も多め、ただし採用人数は少ない。
エフピコ(上場):☆☆☆
食品トレー・弁当容器の最大手。
有給は普通レベルも、年収高め、残業も少ない。
アオイ化学工業:☆
土木工事用化学資材がメイン。
有給のみの公開。
⑱香川:2社
四国化成工業(上場):☆☆☆☆
化学品と建材が二本柱。
全般的に優秀な指標、利益率も優秀。
伏見製薬所:☆☆☆
工業薬品・医薬品メーカー。
年収は非公開ながら、残業時間はトップクラスの短さ。
⑲宮崎:1社
旭有機材(上場):☆☆☆
旭化成が30%を持つ会社。
配管材料と樹脂材料が柱。
有給取得日数多め。
都道府県で見ると?
一番多かったのは兵庫で9社、次が愛知の6社、岐阜の5社と続きました。
北海道を含む東北エリア、九州エリアには少なく、中部に多かった印象です。
そして関東エリアも意外にも少なく、比較すると関西の方が会社が多くなっていました。
採用実績を見ると、その地方の国立大学から採用しているケースもありますが、もちろんそこからしか取らないということはないはずです。
就活で大事なのは、色々な選択肢を持っておくことだと思います。
私も就活時には5月の終わりくらいに持ち駒がほとんどなくなって、焦ったのを覚えています。
そこから探した会社は、就活の後半でもまだ採用が終わっていない中堅の会社です。
今から考えれば、もう少し企業研究をしておけば良かったと思います。
まとめ
本日は、東京と大阪以外に本社がある化学メーカー47社を紹介しました。
まとめると、
- 就職四季報総合版と中堅版から東京・大阪以外の会社を抽出
- その会社を都道府県毎に紹介し、ホワイト度も全て紹介
- 有給取得、年収、残業でホワイト企業を判定
- 東京大阪以外なら倍率が低い可能性もあり、選択肢を持っておくと良い
都道府県という切り口で見てみると、今までとは違う見方になりました。
その中でも当然ながら、ホワイト企業もあればそうでない企業もあります。
次回は化学メーカーではなく、他のメーカーについても調べてみようかと思います。
就活当時は化学がホワイトと考えていましたが、そもそも他のメーカーだったらどうなるのかという視点です。
次回の記事もお楽しみに。
動画版はこちら
ここまでお読みいただきありがとうございました。