いい本に出会ったなと、ただただ思います。
とあるブログで紹介されていた本です。(残念ながら詳細は忘れてしまいました。)
本が届いて一気に読んだのですが、これがいい本だったので紹介します。
岩田聡さんの言葉を、まとめたものなのですが、正に人格者という感じで、頷ける内容です。
本日はそんな、読むことで心が穏やかになる本の紹介です。
結論:ビジネス書とは思わず、単純に読んでほしい
岩田聡さん
岩田聡さんは、任天堂の社長だった方です。
2015年7月に病のため、お亡くなりになりましたが、影響力の大きい方だったようです。
私は岩田さんのことをほとんど知らずにこの本を読みましたが、改めてすごい方だなと感じました。
この本は岩田さんとも交友が深い糸井重里氏(ほぼ日刊イトイ新聞)がまとめたものです。
なにかのブログで紹介されており、購入したのですが、非常に読みやすく、岩田さんの人柄が伝わってくると感じたので紹介します。
要約
この本は要約ということに意味がないように感じられるので、簡単なまとめを1行ずつと印象的なエピソードを紹介します。
この本は7つの章に分かれています。
1章:岩田さんが社長になるまで。
高校と大学、そしてHAL研究所時代の話。
2章:岩田さんのリーダーシップ。
自分達が得意なことと、ボトルネックを見つける。
3章:岩田さんの個性。
ご褒美を見つけられる能力。
4章:岩田さんが信じる人。
アイディアとは複数の問題を一気に解決するもの。
5章:岩田さんの目指すゲーム。
従来の延長線は恐怖。
6章:岩田さんを語る。
宮本茂氏(任天堂取締役)と糸井重里氏が語る。
7章:岩田さんという人。
わからないことを放っておけない。
エピソード
岩田さんという人と、学ぶ部分。
- 判断とは、情報を集めて分析して、優先度をつけること
- 同じ価値観が共有できていることがわかると、お互いすごく幸せになる
- 人はとにかく手を動かしているほうが安心するので、ボトルネックが見つかりにくい
- 自分が注ぎ込んだ苦労やエネルギーよりも、ご褒美の方が大きいと感じたら人はそれをやめない(見返りが合わないと感じたら、人は挫折する)
- なにかにハマった時に、なぜハマったかが分かると、そのプロセスを共感を呼ぶ手法として活かせる
- 自分が苦労だと思わずに続けられることで、価値があることを見つけられた人は幸せ
この本を読んで思ったのは、岩田さんは当事者意識がかなり強かったようで、そこが経営者として優秀だった部分なのかなと感じました。
また、面談の機会を取って、人の話をよく聞くということも良い要素でしょう。
常に自らの最適ではなく、組織・会社の最適を意識しているんだろうなぁと感じました。
MOTHER2の開発の際の有名な言葉が、下記です。
「いまあるものを活かしながら手直ししていく方法だと2年かかります。いちから作り直していいのであれば、半年でやります。」
一番面白いなと思ったエピソードを一つだけ。
開発をしている際に、当初は計画になかったことでも、「これ、僕がやっておきましょうか?」というように処理してくれる人が多いと、プロジェクトは上手くいく。
こうなりたいというイメージを、チームで共有することが大事なのでしょう。
自分以外の人に敬意を持つということも紹介されていました。
普通のビジネス書のような構成にはなっていませんが、辛い時に読んでも元気が出そうな本だなぁと思いました。
最近の本の中で、かなり面白くずっと本棚に置いておこうと思う本でした。
そして任天堂という会社を応援したくなりました。
ブロガーにとっては、「自分が注ぎ込んだ苦労やエネルギーよりも、ご褒美の方が大きいと感じたら人はそれをやめない(見返りが合わないと感じたら、人は挫折する)」という言葉が響くのではないでしょうか。
苦労して書いた記事でも、読んでもらえないと感じると、ブログを挫折する可能性があるなと思います。
そういう時でも、ブログ更新ができる人ほど、恐らく上手くいくのかなと感じます。
※断捨離するので少しだけ追記
人は全員違う、そしてどんどん変わる
人が相手の言うことを受け入れてみようと思うかどうかの判断は、「相手が自分の得になるからそう言っているか」、「相手が心からそれをいいと思ってそう言っているか」のどちらか
ここまでお読みいただきありがとうございました。