イノベーションのジレンマ 増補改訂版を読んだ感想です。
以前マコなり社長の動画でも紹介されていた、イノベーションのジレンマを購入しました。
買ったまま読めていなかったのですが、ようやく積読解消したので感想を書いていきます。
読んでいる途中に思ったのは、何とも理解しにくい本だなぁと思いました。
結論:やはり和訳された本の理解は難しい
イノベーションのジレンマ
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)
今回、紹介する本はイノベーションのジレンマで、著者はクレイトン・クリステンセン氏です。
増補改訂版としては2001年の7月に出版されたものです。
ざっくり要約
- 業界をリードしていた優良企業が、市場や技術の変化に直面したとき、その地位を守ることに失敗することがある
- 優良企業が失敗するのは「破壊的イノベーションの法則」を無視するか、逆らったかであることが多い
- すぐれた経営者による健全な決定が、大手企業を失敗に導く
- 市場が求める、あるいは市場が吸収できる進歩のペースは、技術の進歩のペースとは異なる
- イノベーションのマネジメントには、資源配分プロセスが反映される。必要な資金と人材が成功の鍵
- イノベーションには、市場と技術の組み合わせの問題もある
- 組織の能力は専門化させており、特定の状況にのみ対応できる
- 破壊的技術に直面したとき、目標を定め大規模な投資を行うための情報は存在しない
- 常に先駆者、追従者という一面的な技術戦略は意味がない
- 新規参入や市場の移動に対しては、経済会社が定義する障壁とは別の、強力な障壁がある
感想
感想としては、とにかく読みにくい本です。
各章には、事例がそれぞれありますが、その説明が分かりにくいし、興味がそそられませんでした。
例えば、最初の章ではハードディスクドライブの話なのですが、技術的な部分を詳細に語っていて、自分の興味の問題もありますが、あまり頭に入らなかったです。
これが2010年代の事例なら、興味も湧くのですが、あまりに古い話ではちょっと意味がないのかなと感じました。(もちろん、研究という意味では必要なことは理解しているつもりです)
理解しにくい理由として、この本が和訳された本であるということもあると思います。
小説ならまだしも、こういった学術書であれば、なおさら理解しにくい本になってしまうのでしょう。
この本は中古で購入したのですが、マーカーで線が引いてあった部分は始めと終わりが中心でした。
私も同様で、企業の事例からうんぬんというこの本の多くの部分については、読み飛ばしてしまいました。
最後のまとめ部分についても、そりゃそうだよねという感想しかなく、この本の学びを日常に活かすのも難しそうだなという感想です。
読み終わってからAmazonのレビューを見てみると、共感するものが多くありました。
ここではレビューの詳細には触れませんが、個人的にも星2つか、星1つの本かなと思いました。
久しぶりに読むのが億劫になる本を読んだなぁと。
この本には睡眠導入剤としての役割はあるのかもしれませんが。
本にも合う合わないはあるでしょうし、参考までに。
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)
ここまでお読みいただきありがとうございました。