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【小説】池井戸潤が好きな経理マンが面白かった本を紹介

池井戸潤の面白かった本を紹介

【小説】池井戸潤が好きな経理マンが面白かった本を紹介

半沢直樹は見ていない経理マンが、池井戸潤さんの本で読んだものを紹介します。

去年の今頃に池井戸潤さんの本を初めて読んで、めちゃくちゃはまりました。

経理マンの方は特に、池井戸潤さんが好きな(好きになる)方が多いのではと思います。

半沢直樹が有名ですが、私は当時ドラマは見たことがありませんでした。

本日は、池井戸潤さんの本を10冊読んだので、10冊とその中で特に面白かった本を紹介します。

基本的に、池井戸潤さんの本のドラマや映画は見たことがありませんが、半沢直樹だけは、ちょっとだけ見てあまり面白くはなかったです。

多分、ドラマを先に見て、本を後で読む方が楽しみ方としてはいいのかなと。

結論:ルーズヴェルト・ゲーム、半沢直樹シリーズ、七つの会議

池井戸潤さんの本 

①七つの会議

初めて読んだのは、七つの会議です。


七つの会議 (集英社文庫)

パワハラから始まる会社でののドロドロとした戦い。

様々な派閥が存在し、それぞれが自分達の利害を追い求める様は、正に社内政治という感じです。

急転直下のストーリーに引き込まれました。

優秀に見える人は、実は裏の顔がという感じは、本当にサラリーマン的だよなぁと強く思いました。

 

②半沢直樹シリーズ(オレたちバブル入行組)

ご存じ半沢直樹シリーズの第一作。


オレたちバブル入行組

著者の池井戸潤さんは三菱UFJ銀行で20年間働いていたそうですが、その経験が生かされているであろうこの作品。

ある種閉鎖的である銀行では、支店長が全てを支配していて、下っ端はそれに従うまま。

そこにNoを突きつけるのが、主人公の半沢直樹。 

この痛快さが楽しみのポイントです。

今作は大阪が舞台で、関西の人にはさらに親近感が増すのではと思います。

 

③半沢直樹シリーズ(オレたち花のバブル組)

第二作


オレたち花のバブル組

課長から次長へランクアップした半沢直樹。

金融庁との戦いも見物ですが、個人的には半沢と同期の近藤の戦いぶりもなんかしみじみとしました。

銀行からメーカーへ総務部長として出向して、馴染めないというのが、本当にありそうなストーリーで面白かったです。

 

 この銀行からメーカーへという部分について、自分の経験を基に語りました。

www.finance-accounting-value.com

 

④半沢直樹シリーズ(ロスジェネの逆襲)

第三作


ロスジェネの逆襲 (文春文庫)

今作では銀行から証券に舞台を移す。

銀行から出向組と、証券のプロパー組の対立といういい意味でありがちな構造。

結果的に、親会社と敵対する形となるも、半沢直樹は恐れない。

最後に笑うのは、正義という感じですね。

 

⑤半沢直樹シリーズ(銀翼のイカロス)

第四作


銀翼のイカロス (文春文庫)

今作では政治家と戦う半沢直樹。

もちろん、どんな敵だろうが相手がおかしければ、正義を主張する。

どんどんスケールが大きくなって、これ以上となると中々難しいだろうなぁと思ってしまいました。

 

⑥空飛ぶタイヤ(上・下)

不正と戦う弱者がテーマ。


空飛ぶタイヤ 文庫 (上)(下)セット (講談社文庫)

リコール隠しに対して、主人公である小さな運送会社の社長、赤松徳郎は色々な角度から攻めていきます。 

弱者が強者を追い詰める瞬間は息を飲みました。

勧善懲悪というのが、池井戸氏の本のテーマであることが多いような気がしますが、今作についてもこれ以上の言葉はないかもしれません。

 

⑦鉄の骨

 建設会社の談合がテーマ。


鉄の骨 (講談社文庫)

ゼネコンの談合と入札についての話。

何も知らない若手社員が、偉い人の手の上で踊らされる。

ちょっと恋愛要素もありますが、これは要らないかなという感じ。

適時開示で独占禁止法違反事件についてリリースがなくなる日って来るんですかね。

 

⑧ようこそ、わが家へ

謎の嫌がらせと格闘する家族。


ようこそ、わが家へ (小学館文庫)

上記の本等とは、また異なるテーマ。 

とある家に向けられる嫌がらせと、戦う家族を書くという感じ。

見えない敵の恐怖を書くのもうまく、読んでいるこちらも怖くなる。

最後は、しっかり終わるので、そこはスッキリですね。

 

⑨ルーズヴェルト・ゲーム

企業の野球部の話。


ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

勝てない企業の野球部が、潰されてしまうかもしれない。 

そもそも企業がスポーツチームを作る意味とは。

株主総会でのやり取りも出てきて、面白かったです。

野球好きな人はもちろん、野球を知らない人でも会社を巡るあれこれは興味深いのではないでしょうか。

ちなみに、ネタバレ気味になりますが、ルーズヴェルト・ゲームとは、点を取られたら取り返し、8対7で決着する試合のことを指します。

 

一番面白かったのは、ルーズヴェルト・ゲームで半沢直樹シリーズ(特に第一作、第二作)も好きです。

その次が、七つの会議かなぁ~という感想です。

池井戸氏の本は、サラリーマンの人間関係のドラマを書くのが上手く、そこに元銀行員としての数字を絡めた部分というのが、ストーリーを補完して、どんどん読み進めたくなります。

経理マンにもオススメだし、そうでない方にも面白く読める本が多いですね。

皆さんも、読んでみてはいかがでしょうか。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。