元大阪府知事かつ元大阪市長である橋下徹氏の2019年の本を紹介します。
橋下徹氏の本は初めて読みましたが、読みやすい文章を書かれるなと感じました。
大阪都構想についてもそれほど知りませんでしたが、この本で理解が少しできました。
私のこの本を読むまでの橋下氏のイメージは、新聞記者に対して正確な反論をするというところが大きかったです。
こういった側面だけでなく、非常に明確なビジョンを持って行動されていた方なんだなと本を読んで感じました。
結論:嫌いな人こそ近くに、とにかく実行プランが大事
実行力 結果を出す「仕組み」の作りかたの要約
はじめに
- リーダーとしてこだわっていたのは実行力
- 大阪府知事、大阪市長の8年間を振り返っての心掛けていたことや学んだこと
- 誰もが評論家になれる時代だが、大事なのは実行していくこと
第1章:まずは、人を動かす
- いい上司と思われたいと考えすぎてはいけない
- どれだけ怒っても人は動かないから意味がない
- ダメなら交代の気持ちで気楽に
- 反対派の人間こそ近くに配置すべき
- 最終的に決まったことには従うを守ってもらえば、うまくいく
- 組織内の人間関係は仕事ありきで、友人関係とは違う
第2章:本当に実行すべき課題はどう見つけるか
- リーダーは、大きな問題を解決するために存在している
- リーダーは、誰もが決められない問題を決めるという役割
- 絶対的に正しい答えなんてない
- どうやって判断したかという軸は部下に示すべき
- 自分の決定の軸は意識しよう
- 最後は心証の差
第3章:実行し、信頼される人の条件とは
- これまでにできなかったことをやるのがリーダー
- 「最初の衝撃」が組織にとって重要
- リーダー自身が基準・軸を実践するという姿勢を部下に見せよ
- 「共感力」が人を動かす
第4章:実行のための「ビジョン作り」と「チーム作り」
- 上手くいっていない時は逆張り
- ニュースに対して自論を構築してみる
- ビジョンだけではダメ、実行プランが重要
- 組織のチーム作りには、決定権者・権限者を決めるべし
第5章:上司を動かし、提案を通す
- 比較優位の考え方が大事
- ロジックだけでなく、思いも大事
- 部分最適ではなく、全体最適を目指す
- 比較優位がパッと分かる簡潔な資料がベスト
第6章:情報を制する者は、組織を制す
- 情報の共有が重要
- まずい情報こそ早めに
第7章:日本と大阪を「実行できる組織」にするために
- 組織の仕組みの問題が解決しないと、リーダーシップが発揮できない
- 学者やコンサルのプランには、実行力がないことが多い
- リーダーシップは組織に規定される
感想
非常に分かりやすい例が多く、興味深い本だったなと思いました。
例えば、大阪城のモトクロスだったり(動画非公開になっていた)
大阪城公園のナイトプールもありました。
その他にも、イギリスのブレイグジット、大阪のカジノIR誘致、2025年の大阪万博の話題もありました。
民主党政権の失敗だったり、トランプ政権のすごさなど、エピソードが多彩でそこからの学びとして書かれているので、この本は何度も読み返したいと思える本でした。
皆さんも是非読んでみてはいかがでしょうか。
※断捨離するので、一部追記
部下ができないことをトップがやる
フェアであることを重視
優れたビジョンは簡潔で、具体的
案を出すなら3つ出す
上司から進捗を訊かれたらアウト
ここまでお読みいただきありがとうございました。