しがないサッカーファンが思うことを少しだけ
少し前の時事ネタとなってしまいますが、サッカーは好きなスポーツの一つなので語ります。
サイバーエージェントの藤田晋社長が、サッカーJ2の町田ゼルビアの名前を変更しようとしたところ、ファンから猛反発をくらったというニュースがありました。
これはあくまでも、個人の意見であり、特定の誰かを非難するつもりは一切ありません。
私は、藤田晋氏の主張も理解できるし、なぜここまで叩かれたのかがよく分かりませんでした。
結論:大株主の決定として、サイバーエージェント側に特に違和感はなかった
事の発端
私がこのニュースを知ったのは、下記のサイトです。
ものすごく簡単に要約すると、藤田晋氏がFC町田ゼルビアのチーム名を「FC町田トウキョウ」に改名しようとした。
この名称変更は、18年10月のサイバーエージェントによる買収の時から、契約条項に含まれていた。
しかし、ファンはゼルビアという名前が大事と主張し、藤田氏は一旦保留という形にした。
これに対しての、ネット上の声としては、藤田氏は間違っているとか、サカつくがやりたいだけでファンを無視しているとかネガティブなことが多いように見えます。(そういう主張ばかり集めているという可能性もあるでしょうが)
この他の反響として下記の記事もありました。
この記事も何が言いたいのか、よく分かりませんが、要約すると、藤田氏はまずスタジアムの周辺の整備などに投資してから、名称変更の案を出すべきだったということになるのでしょうか。
自分が思うこと
自分が思うことは藤田氏は間違っていないのではということです。
事実関係としては、FC町田ゼルビアを運営しているのは株式会社ゼルビアであり、2018年10月にサイバーエージェントが、子会社化しています。
FC町田ゼルビアを運営する株式会社ゼルビアの第三者割当増資引受(子会社化)に関するお知らせ
ちなみにこのリリースによると、ゼルビアの18年1月期の売上高は約7.1億円で、営業利益は3,100万円です。
買収額は約11.5億円とあります。
そして第三者割当増資によって、サイバーエージェントが80%所有することになり、株式会社ゼルビアはサイバーエージェントの子会社となっています。
子会社化ということは、サイバーエージェントが支配権を持つということです。
株式会社ゼルビアのトップを決める権利もありますし、全ての事項をサイバーエージェントが決定できます。
そしてサイバーエージェントのトップが藤田晋氏なので、藤田氏に決定権があることになります。
その藤田社長の決定に対して、残りの株主が反対したとしても、2割にしかならないのです。
今回のゼルビアという名前は覚えにくいから変えたいと言われたとしても、それをひっくり返すことはできないのです。
会社を子会社化する理由はいくつかあるでしょうが、基本的にはその会社の利益をより大きくしたいということがあると思います。
子会社化したのに、利益を小さくしたいとは思わないはずです。(結果的にそうなってしまったというのはあるでしょうが)
経営権があるから何でもしていいのかと言われれば、そうではないと思います。
例えば、ゼルビアの人を違法な形で働かせるとかであれば、大問題ですが、今回のケースは会社を良くしようと思い、考えた行動だと思うのです。
ゼルビアという名前をとって、会社の売上や利益が増えるかというのは誰にも分かりません。
当たり前ですが、そうしなかったケースの結果を知ることができないからです。
もちろん、サッカークラブにはサポーターがいなければ始まらないのかもしれません。
しかし、全てのサポーターが納得する決定なんてないのではと思います。
当然ながら、ゼルビアという名前が好きなサポーターがたくさんいる一方で、そうではないサポーターもいるでしょう。
あらゆる決定を多数決で決めるのかと言えば、そうではないでしょう。
最終的な決定は、社長(ゼルビアの場合はサイバーエージェント)が決めるわけで、その決定に対し藤田氏が責任を取るわけです。
ゼルビアという名前をなくして、売上や利益が下がって、会社を潰してしまうようなことがあれば、その責任を取るわけです。
結局、この名称変更の決定に関しては、保留という形になっています。
ゼルビアという名前は残るかもしれません。
ここまで、藤田氏の決定にネガティブなものばかりというのが、不思議に思えました。
今後にも注目したいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。