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【月末休日】月末が休日だとどんなことが起こる?という話を経理視点で語る【YouTube動画あり】

【月末休日】月末が休日だとどんなことが起こる?という話を経理視点で語る

【月末休日】月末が休日だとどんなことが起こる?という話を経理視点で語る

月末が休日なのは、12分のいくらでしょう?

本日は経理でなくても、知っておくとなるほどという知識の、月末が休日だったらどうなるという話です。

社会人やアルバイトをされている方なら、給与の支払日が決まっているでしょう。

その日が休みだったら、休日の前に振り込まれるか、それとも後に振り込まれるかどちらでしょうか? 

そんな論点となりますので、是非、この記事で月末休日の影響について知っておきましょう!

結論:経理としては、月末は平日を希望したい

月末休日で影響がある理由 

そもそも論として、なぜ月末が休日だと影響があるのかですが、これは簡単で休日(土日祝日)は銀行が空いていないからです。

つまり銀行を使って送金などをするので、それが遅れてしまう可能性があるのです。

遅れるのが嫌なので、前の営業日に支払うというパターンもあり、これが2つあるのでややこしいということになります。

補足として、経理的には銀行の休日が大事で、年末も例え平日だとして休日として考える必要があります。 

冒頭の問題は、2020年で言えば、5月と10月が土日で、12月も木曜ですがカウントすると4分の1の確率となります。 

ちなみに2021年は多く、1月、2月、7月、10月、12月(金)でなんと5回もあります。

 

気を使うなら前にする

給与で考えると分かりやすく、 給与を貰う側からすれば、前に貰える方が嬉しいです。

例えば、今年の7月で考えると、25日が支給日なら、支払が前になるなら7/22(水)で、後にズレるなら7/27(月)と結構差があります。

当然、会社(経理)としては後にしたいのですが、社員(経理も含む)の希望は前なので、前にしている会社が多そうです。

会社間の取引も同様です。

月末が休日となってしまう場合に、貰う側は先に欲しいですが、払う方は後にしたいです。

ただ、気を使って前の営業日にするパターンも多いです。(単純に月初にすることも他にあるし、先に終わらせておくという感覚もあるでしょう)

 

後にズレるしかないパターン

全部、前倒しなら影響はないと言いたいところですが、後ズレしかないものがあります。

それが引き落としや手形です。

引き落としは翌営業日になるのは、実感があってご存知の方も多いかもしれません。

手形も翌営業日扱いとなります。

例えば手形を受け取って、その期日が2020年10月31日になっているとしましょう。

これなら10月30日に欲しかったとしても、11月2日に入金されます。(手形なら割引をすれば、少なくなるが早く貰えるという別解もあり)

 

経理的な影響とは?

ズレるのは前と後ろがあって、それは自社ではコントロールが出来ないということです。(契約書などに入金は、休みの日なら前にしてねとするのはあり)

さて経理としての影響は何でしょうか。

今までの例を見てきたように、売上や利益などのPLに影響するのではなく、主に現金などのBSに影響が大きいです。

 

ただし、PL影響のパターンもあるので、先に記載します。

それは10月末に引き落としで、費用関係のものがあった場合です。

通常の仕訳では、下記となります。

9/30

(借方)消耗品 5,500 /(貸方)預金 5,500

 

しかし10月は11月2日に引き落としがなってしまうので、

同様の仕訳が11月になってしまいます。

本来の仕訳は10月に発生させたいのです。

なぜなら、11月は月末が平日なので、11月は11月30日付けで仕訳を作ります。

そうなると、11月にダブルカウントされることになってしまいます。

これを防ぐために、下記のように仕訳を入れます。

10/31

(借方)消耗品 5,500 /(貸方)未払費用 5,500

11/2

(借方)未払費用 5,500 /(貸方)預金 5,500

未払費用をクッションのように使い、実態に合わせるというよくあるパターンです。

経理に興味がある方は是非、理解しておきましょう。(簿記でも似たような問題があるかもしれません) 

この影響については、過去の仕訳などから同じことをすればいいだけです。

影響はありますが、簡単に対応可能です。

 

ここからBSの影響について考えます。

どんな影響があるかと言うと、本来なら入ってくるはずの現金と、本来なら支払ってなくなっているはずの現金があるということです。

つまり、売掛金と買掛金(未払費用含む)などが多く見えているということです。

そしてその影響金額が、同一ということはほぼあり得ません。

となると、売掛金と買掛金どちらかが多いので、必然的に現預金が通常より多いか少ないかということになります。

本来の仕訳

10/31

(借方)預金 5,000,000 /(貸方)売掛金 5,000,000(休みでなければ入金されていた)

(借方)買掛金 3,000,000 /(貸方)預金 3,000,000(休みでなければ支払いがされていた)

これが11/2にズレるということです。

 

この例なら、2百万円だけ本来よりも預金が少なくなっているということです。

そしてこの影響については、現預金の実際がこうなので、調整の仕訳を入れることはありません。(※調整の仕訳を入れるパターンもある)

 

BSは、月末時点の一地点に過ぎないので、このようなことが起こります。

 

BS影響で大事なのは?

しかし、BSを作るタイミングは、上場企業なら4半期に一度です。(毎月作るところもあるが、公表はしない)

非上場の会社なら年度末だけでいいのです。

非上場なら影響額を公表することもないので、誰にも分からないです。

上場会社でも、その3ヶ月に一度に当たらなければ、影響額も算出しないこともあります。

私も上場会社の経理で働いていた時も、四半期の時だけ計算していました。

この影響額についてはBSの注記という形で、これだけの影響があるというように表記されます。

この例はダイキン工業株式会社の2020年3月期の四半期報告書(3Q)となります。

これは調整を行っているパターンです。

ダイキン1

ダイキン2

上場企業の経理を目指している方は覚えておいてもいいかもしれません。

非上場の会社でも、知っておいてもちろん損はありません。

投資家の方も、こんな論点まで知っていたら、びっくりされるでしょう。

 

まとめ

本日は月末が(銀行の)休日だったらどうなるという話でした。

  • そもそも銀行が休みだからこのようなことが起こる
  • 前にスライドする方が楽
  • しかし後にズレてしまうものもある
  • 影響はBSに影響する
  • 上場会社なら注記という形で影響額を記載(頻度は四半期に一度かつ、銀行休日の時だけ)
  • 経理は月末平日の方が楽

 少しだけマニアックな話でしたが、知っておけばどこかで役立つかもしれません。

将来的には土日とか関係なく、入出金が出来るようになるでしょう。

事実、土日でも即反映されるケースもあります。

 


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ここまでお読みいただきありがとうございました。