なぜ15時ピッタリではないの?という疑問に勝手に答えます。
本日は、短信を15時01分に開示する理由について予想します。
東証の適時開示のサイトを見ていると、たまに15時ちょうどではなく、15時01分に開示している会社があります。
これはなぜかについて考えます。
結論:多分、取締役会の開催か終了が遅い
決算短信の発表時間は15時ピッタリが多い
決算短信などの資料は15時ちょうどに開示されるケースがほとんどです。
2020/7/31を決算発表日とした会社は427社あり、15時ピッタリに開示したのが301社です。(15時開示は東証の開示画面を数えているだけです)
つまり70%が15時ピッタリに開示しています。
その後15時半とか16時に開示するケースもあるので、その日の株式取引が終わってから(=15時を過ぎてから)開示するケースが多いと言えます。
ちなみに、東証はザラ場中に開示することを推奨しています。
そんな中、なぜか15時01分に開示するケース
7/31日開示の会社を見ると、15時01分にアカツキという会社が短信を発表しています。(15時05分にココカラファインもある)
この株式会社アカツキは、スマホのゲームを企画開発している会社のようです。
なぜこのような開示をするのか2つ予想してみます。
理由①目立ちたい
これは少数だと思いますが、15時に開示するのが301社もあるということで、短信が埋もれてしまいます。
東証の適時開示のサイトは証券コード順に並んでいます。
1000番台の会社は上に表示されますが、例えば5000番台とかなら、探すのが大変です。(検索機能自体はある)
15時01分に開示すれば、間違いなく目立ちます。
株式会社アカツキが目立つためにやっているかは、10月31日に同じ時間で開示されているかを確認するしかありません。(第2四半期も同じなら、恐らく狙ってやっているのかもしれません)
理由②取締役会の開催が遅いか、終了が遅い会社
こちらが大多数だと思われます。
東証の決算資料をアップロードするためのサイトには、とある注意書きがされています。
それは同じ時間に開示できる会社に制限があるということです。
つまり、300社(例)までしか15時に開示はできないということです。
私は実際に見たことはありませんが、希望の開示時間を入力しても、その時間に開示する会社が多すぎると、承認がされないということらしいです。
だから、15時ちょうどにできないから、15時01分とか15時05分に開示するということです。
これは早いもの順と思われます。
取締役会などで短信が承認されれば、経理の担当者が東証のサイトに資料をアップロードします。(短信を取締役会で承認しないケースもあるのかも)
15時01分になってしまうのは、その前の段階の取締役会の開始がそもそも遅いとか、終了が遅いのではないかと思われます。
当然ながら、取締役会の開始時間や終了時間は会社によって異なるでしょう。
IR担当の経理マンの本音としては、早く会議終わってくれ~という感じだと思います。
東証はなぜ対応しないのか?
いや、何でそんな構造になってるんだ!(東証は対応しないのか)と思われる方もいるかもしれません。
単純に考えれば、そんな制限は少しシステムをいじれば解決しそうです。
しかし、東証は対応していません。
なぜなら、東証はザラ場中の発表を推奨しているからです。
昔はシステムとして、15時以降に開示してほしいという時代もあったそうです。
今はいつでも開示は可能なので、15時に集中することを東証を望んでいないのです。
投資家としても決算が確定しているんだから、少しでも早く開示するべきだと考える人が多数派でしょう。
それでも東証の願いは叶えられず、15時に開示が集中しているので、15時01分開示という会社が出てくるのです。
そんな会社は目立ちたい or 取締役会の開催が遅いか、終了時間が遅い可能性があるという話でした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。