経理マンがブラック企業やホワイト企業についての考えを語ります。
突然ですが、ブラック企業というのは、基本的に嫌われていると思います。
定義は難しいですが、従業員に対し、適切な対価を支払うことなく、酷使するというのが私のイメージです。
ブラック企業というのが今後淘汰されるとは思いますが、どんな企業でもブラックな時期があったのではないかと考えています。
本日はそんなブラック企業とホワイト企業についての話です。
結論:会社にはブラックな期間があって、抜け出せないこともある
ブラック企業はどうなる?
ブラック企業と一口に言っても、様々なケースがあるでしょう。
- 残業をしているのに残業代を払わない
- 課長などの管理職扱いにして、残業させる
- 有給が取れない
- 残業の上限付近になると、残業してるのに残業時間としてカウントできない
などなど、様々なケースがありますが、これは企業からすると、労働力を実際より安価で調達しているということになります。
本来社員に払うべきものを支払わないことで、ある種コスト削減していることと同じです。
企業がブラックのままなのは、こういう労働力の確保のために、こういった社員に負担させるということがまかり通るからだと考えます。
ただし、働き方改革やSNSなどによる発信で、徐々にこういったブラック企業はホワイトの方向へ向かうと考えられます。
ブラック企業のままでいるなら、恐らく会社から人が減っていくだけでしょう。
それでもブラック企業が完全になくなるとは思えませんが。
そもそもなぜ会社はブラックとなってしまうかと考えてみると、その方が利益を稼げるからだと思います。
一人で起業したとして、一人であれば自分の頑張りがそのまま成果となります。
1日16時間作業してもいいし、土日でも好きなだけ仕事をしても問題はありません。
恐らく投入した時間が多ければ多いほど、成果につながる可能性が高いです。
自分の生活がかかっているとなれば、どうしても無理をしてしまうでしょう。
稼がないと生きていけないので、ある意味ではその瞬間はブラックと言えるのかもしれません。
その会社がどんどん人を増やしたとして、ブラックでなければ競争力が生まれないのではないかと思います。
同じような規模かそれよりも大きい会社には、経験があります。
そのようなライバルの経験に勝つには、相手よりも多くの時間を投入することが一つの戦略だと思います。
人と同じことをやっていても、競争には勝つことができません。
こう考えると、会社というのはブラック的なフェーズが必ずあるのではないかと考えてしまいます。
もちろん、このフェーズから抜け出せない企業は、今でもブラック企業です。
ブラックかホワイトかという定義自体が難しいので、どんな会社にもブラック的な要素が存在している(していた)と言えるでしょう。
超ホワイト企業として有名なのは未来工業株式会社です。
年間休日が140日もある上に、有給が40日、加えて残業もゼロと驚異的なホワイト度です。
こんな未来工業でも恐らく、ブラック的な時代が少しはあったのではないかと想像します。
どこかの地点で、ホワイト企業になったのだと思います。
まぁ何度も書いていることですが、やっぱりトップが今までの成功体験を捨て、時代の変化を感じ取ることが必要です。
ブラックな部分があっては、企業の成長の阻害になる時代だと思っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。